不正解、食べられません!
シロヒメホウライタケ食不適

ぼくは、きのこファンを自称していますが、
きのこの分類は超初心者並みなので、
いつもの阿寒の森で見つけたきのこであっても、
正確に名前を同定できるのは少数です。
(複数の図鑑を調べてもわからないもの多数!)

イグチ系とか、テングタケ系とか、
そのくらいの大雑把な分類であれば、
まあ、そこそこできるかなあ、というレベル。
かつて見たことがあっても名前を知らないきのこは、
「だいたい○○系」で納得しています。

きのこの美しい姿、かわいい姿だけではなく、
そのきのこが生きている森などの環境も含めて、
写真に撮りたいといつも思っているので、
北海道の阿寒湖周辺や、東北地方の北部など、
自分のお気に入りの森に通っているわけです。

阿寒の森の魅力は、人の気配が少ないことかな。
森を歩いていても人と会うことはまずないし、
人工物もほとんど見ることがありません。
航空機や遠くの国道を走るトラックの音が、
時折聞こえてくるくらい。

身も心もたっぷりと森に浸れます。
くまさんと出会ったりスズメバチに刺されたりと、
時にちょっと怖いこともあるけど、
ほんと、たまりません。

さて。
シロヒメホウライタケの、
傘の直径は2〜5mm、高さは2〜5cmほど。
基本的に落葉や枝を分解するきのこゆえに、
すごく小さいのではないかと。

マツの落葉に埋もれているので、
最初はなかなか見つけづらいのですが、
阿寒の森では7月〜9月に大量発生するので、
慣れてくるとけっこう簡単に見つかります。

シロヒメホウライタケを見つけたら、
その場ですぐさま腹ばいになります。
頬杖をついて小さなきのこを見る喜びたるや、もう。
これが都会なら間違いなく変人扱いでしょうね(笑)。

目を地面に近づけると、
傘は白色〜クリーム色で、中心部は色がやや濃くて凹み、
放射状にしわがあるのがわかります。

傘を真横から眺めてみると、
広い間隔のヒダまでばっちり見えます。
(ヒダは成長すると白から黒褐色に)

柄は黒〜黒褐色で太さは1mmほど。
華奢なので触るとポキっと折れてしまいます。

食不適。
なんせ、すごく小さいので。
食べることなんぞ考えずに、
ひたすら眺めて楽しみましょう。

きのこを楽しむには、きのこ目線で。
そのためには、もちろん、腹ばいです(笑)!
森へ行く時には、座ったり腹ばいになったりしても、
気にならないような格好で行きましょう。

このコンテンツでは、
				きのこの食毒に触れてますが、
				実際に食べられるかどうかを判断する場合には、
				必ず専門家にご相談ください。