阿寒の森では、何と言っても、緑色が主役です。
もちろん、冬の積雪期以外の話ということで。
しかし、常緑樹であるマツの木がとても多いので、
冬でも目に入るのは雪の白と木々の葉の緑なんです。
ふと、気づくと、森の緑色って、
実は、ほとんどすべてが、生きものなんですよね。
もちろん、多いのは、植物の緑。
葉緑素ってやつですな。
ちなみに、葉緑素は、
光合成をするために太陽の光を吸収するわけですが、
光の三原色のうち、赤色と青色の光を多く吸収します。
で、あまり吸収されずに残った緑色の光が、
反射したり散乱したりして我々の目に入るため、
葉っぱは緑色に見えるというわけですな。
そして、緑色のきのこも存在します。
もちろん葉緑素を持っているわけではありません……。
モエギタケは、夏から秋にかけて、
広葉樹の林地や草地などから発生します。
名前の漢字は「萌黄=芽吹いたばかりの若葉色」
が当てはめられているようですが、
「萌葱=ネギの芽の色」
「萌木=新緑が萌え出るような草木の色」
いずれの漢字もしっくりくるような気がします。
傘は、青緑色〜緑色で、直径4〜8cmほど。
はじめは粘液に覆われていて、
まんじゅう形から平らに開きます。
ヒダは、やや密で、白色のち紫褐色。
柄は、中空で、高さ4〜10cmほど。
消失しやすいものの、やや膜質のツバが、
上方に形成されています。
食。
ちょっと調べてみると、
食べられるようではありますが、
あまり話題になってないところをみると、
きっとそれほどおいしくはないのではないかと。
きのこも、われわれも、すべての動物は、
植物が光合成でつくりだしたエネルギーによって、
生きることができているわけです。
生物も無生物も全部ひっくるめた、
いわゆる生態系なるものの根底を支えているのは、
植物なんですよねえ。
感謝!