森へ行くと、いつも、
いろいろなことに気づくし、
いろいろなことを考えてしまいます。
何に興味を持っているかで、
人それぞれ、森の楽しみ方は違うのでしょうが、
それでも、おそらく、森のすべてがつながっている、
という実感は、共有できるのではないかと。
森どころか、地球全体も、宇宙も、
すべてがつがなっている、と。
森の構成物は、石や岩や砂などの非生物と、
生きものと、かつて生きものだったもの。
何かに興味を持てば、その不思議さに、その奥深さに、
戸惑い、そして、喜びを見出すに違いありません。
きのこも、粘菌(変形菌)も、
知れば知るほど、疑問が増えていきます。
調べるのも楽しみのひとつですよね。
家できのこ図鑑を開けば、知識が増えるだけではなく、
森へ行かずとも、仮想きのこ探し気分になれるし、
次に森へ行くときのための、
イメージトレーニングにもなります。
生きものが好きな人は、
好きな生きものの図鑑を見るのも、
きっと至福な時間ですよね。
さて。
フミヅキタケは、主に夏に、
トドマツなどの針葉樹の林地などから発生します。
フミヅキ、とは、文月、つまり、
旧暦の7月からの命名です。
8月最初の更新なのに、
フミヅキタケとはこれいかに……(笑)。
傘は、まんじゅう形から平らに開き、
表面が黄土色で、周縁部が淡い色。
平滑で、直径は、3〜8cmほどです。
(ちなみに、今回の写真は幼菌です)
傘の裏側のヒダは、びっしりつまっていて、
最初白く、のちに、暗褐色に。
柄は高さ5〜10cmほどで、白く、中空。
上部に、条線模様がついた膜質のつばが付きます。
食。
風味がよくさっぱりしているので、
油炒めとか汁物に合うとか。
ぼくは食べたことがありません、はい。
それにしても、森であれこれ考えると言っても、
自分の中にある宇宙と、外界宇宙のことであり、
それはつまり、哲学と科学ってことですよね。
きのこ観察とは、哲学と科学である!
なんか、かっちょいいな(笑)。