「人の振り見て我が振り直せ」
と言うことわざがあります。
他人の行動を見て、
良いところは見習い、悪いところは改めよう、
というような意味ですね。
ところが。
大恥をかくのを覚悟して告白しますと、
わたくし、けっこう歳を重ねるまで、
というか、最近まで、ずっと、ずっと、
打撃の神様・川上哲治の言葉だと思ってたんです。
(川上哲治なんて、みんな、知らないよなあ……)
野球のバッティングに関するアドバイスだと。
「人の振り見て我が振り直せ」
と言うことわざは、いろいろ応用ができますな。
他人の何々を見て、自分の何々を直せ、と。
もちろん、写真も。
ああいう撮り方があったのか!
こういう撮り方をするとつまらないな!
などなど、
他人が撮った写真は、ジャンル関係なしに、
良くも、悪くも、すべて参考になります。
今日ご紹介する写真の主人公は、
シロコナカブリ、という小さくて可憐なきのこ。
別に珍しくも何ともないきのこですが、
このきのこを見つけると、
いっちょ可愛く撮ってやるかい!
と、本気撮影モードになります。
きのこ、というよりは、アイドルを撮る感じ。
週刊誌のグラビアとか、アイドル写真集などを、
もっと研究せねば!と思ったりするわけです、はい。
シロコナカブリは、夏から秋にかけて、
針葉樹の落葉や落枝などから発生します。
傘は、直径0.2〜0.8cmくらい。
真っ白でその名の通り全面に粉をかぶり、
放射状の条線があります。
ヒダも真っ白。
間隔はややまばらな感じです。
柄は高さ1〜3cmほどで、
半透明的な地に、白い微毛が生えています。
食毒不明。
まあ、こんなに可憐で美しいきのこですから、
見て、見て、見て、楽しみましょう。
昔撮影したシロコナカブリの写真を見ると、
我ながら、なかなかいい感じに撮れていて、
まずは、それを超える写真を撮らねば、
と思う今日この頃です。
ちなみに、ぼくは、小学生の頃、
少年野球チームに入っていたのですが、
読売ジャイアンツの監督を引退してかなり経つ、
川上哲治の指導会が群馬で行われたので参加したら、
なんと、ぼくが、川上哲治に、
バッティングを指導されているシーンが、
読売新聞(群馬版)に掲載されたのでした!
あ、もしかしたら、そのとき、川上哲治が、
「人の振り見て我が振り直せ」
と、ぼくに言ったのかもしれません!
いや、きっと、言った(笑)。