ご用心!食べられないんです!
ハイイロナメアシタケ食不適

ずっとずっと、ず〜っと昔、
ぼくが、小学生くらいのとき、
父は、当時の人気アイドル、IちゃんとYちゃんの、
顔の区別がつかない、と言っておりました。

そんな馬鹿な、と思いつつ、幾星霜。
当時の父の年齢くらいになってしまった今、ぼくも、
大人数で活動しているアイドルグループの、
構成メンバーの顔の区別がまったくつきません!

我が脳みその情報処理に難があって、
顔の区別をつけることができないのではなく(多分)、
興味がないのでまったく覚える気がない、
ということなんですよね。

考えてみれば、ぼくは、
もう30年近く、テレビを所有してません。

もし、本当に見たい番組があったときには、
課金すれば、インターネットの様々なサイトで、
ほぼ確実に視聴することができますし、
自分が関係した番組はDVDに焼いてもらってます。

自分の興味のないことは、ほとんど目に入らない。
たとえ目に入ったとしても、印象も残らない。
人の心なんて、そんなもんです。

で、そこそこ、きのこに興味がある人でも、
小さくて地味な色でたくさん生えている、
ハイイロナメアシタケのようなきのこは、
今ひとつ、人気が無いような……。

この、まとまって生えているきのこたちも、
よく見るとそれぞれに個性があることに気づきます。
じっくり観察して自分の「推し」を見つけましょう!

さて。
ハイイロナメアシタケは、夏から秋にかけて、
針葉樹林の落葉上に多数群生します。

傘の直径は、0.7〜1.5cmくらい、
半球形〜釣鐘形で、のち、平らに開きます。
表面は、湿時粘性があり、暗褐色〜類白色で、
くぼんでいる真ん中はやや色が濃くなっています。
周縁部にはわずかに条線も見られます。

ひだは白く、間隔があいています。

柄は傘と同色で、高さ2.5〜5cmほど。中空。
これまた、粘性があります。

食不適。

たくさん採れることは採れますが、
食用にはまったく適しません。
見るからにおいしくなさそう……(笑)。

ちなみに、
こんな団体きのこの写真を撮るときのコツは、
どれか1本、主人公、いわゆる、センターを決めて、
そのきのこをメインに撮影すると、まとまりがでます。
ぜひ、お試しあれ。

そう、きのこ撮影の極意は、
アイドル撮影と同じなのです、はい。

このコンテンツでは、
				きのこの食毒に触れてますが、
				実際に食べられるかどうかを判断する場合には、
				必ず専門家にご相談ください。