いま、カメラがあまり売れてないようです。
そう、すんごく優秀な撮影機能が付いている、
スマートフォンがめっちゃ普及してますから。
(略語は、スマフォ、じゃなく、スマホ?)
世の中も、スマホを持っていることを前提に、
いろいろな仕組みができつつありますな。
スマホの撮影機能は、SNSに写真を投稿するとか、
小さいサイズでプリントするくらいの用途なら、
カメラよりもよく撮れるくらいに思えます。
そういう使い道に合ったチューニングなんですね。
コンパクトデジタルカメラも廃れるわけです。
カメラを必要としているのは、
純粋にメカとしてのカメラが好きな人とか、
やや撮影難易度が高い被写体を狙う、
プロカメラマン、あるいは、ハイアマチュア、
と呼ばれているような人たちくらいかもしれません。
スマホ任せで写真を撮影するのは楽なのですが、
逆に、自分の意思や意図を反映させようと思うと、
これがけっこう面倒くさかったりするわけで。
だから、作品として、
しっかりと写真を撮影したい人は、
自分の意思や意図どおりに使うことができる、
つまり、写真を撮ることに特化している道具、
そう、カメラを使うのではないかと思います。
今回ご紹介するシロオオハラタケの写真は、
ぼくの意図をちらっと反映させています。
通常、傘のいちばん手前にピントを合わせると、
いちばん落ち着いた感じで見ることができるのですが、
傘の裏側と柄をしっかり見せたいので、
あえて、柄にピントを合わせているわけです。
ピントをずらして何枚か撮影をしたものを、
カメラ内やパソコンで1枚に合成することで、
きのこすべてにピントが合った写真になる、
深度合成という技術もよく使われていますが、
多くの人が使っているなら使いたくない、
と天の邪鬼的に思ったりするわけで……(笑)。
それはそうと、シロオオハラタケは、
傘があり、傘の裏側にヒダがあり、
立派な柄にはツバと呼ばれる内被膜の名残も。
いかにもきのこ、典型的なきのこの形なので、
見つけると、わけもなく、嬉しくなります。
シロオオハラタケは、夏から秋にかけて、
林縁や草地、畑地などで発生します。
傘は経8〜20cm、始めはたまご形で、
のちにまんじゅう形から平らに開きます。
表面は平滑でクリーム色〜淡黄色。
縁にツバの破片が付くこともしばしばです。
傘裏のヒダは極めて間隔が狭く、
始めは白色、のち、帯灰紅色〜黒褐色。
(胞子が熟成すると色が変わるのです)
食。
味は淡白だけどいいダシが出て、
西洋料理に合う、とのことなのですが、
ハラタケの仲間の複数のきのこから、
毒成分も見つかっているので、
無闇に食べないほうがよいかと……。
ちなみに、わたくし、2021年6月現在で、
スマートフォンなるものを所持しておりません。
そして、愛車のフォレスターはマニュアルシフト!
なんて、昭和な……(笑)。