この「きのこの話。」は、
今回で536回目を迎えるのですが、
原稿を書くパターンはほとんど決まっています。
まず、きのこの写真を選びます。
1〜2年以内に撮影したものを優先しますが、
特に決めているわけでもないので、
10年くらい前に撮影した写真も使ったりします。
500回以上も連載しているので、
重複して登場しているきのこもあります。
そんなこともやや考慮しつつ、SSDに保存した、
1〜2年以内に撮影した写真フォルダを、
日付順にざっと目を通し、これは、と思ったきのこを、
2〜3種類ピックアップして最後にひとつを決めます。
選ぶ決め手は、ほとんど、直感(笑)。
ですから、連載には、季節感がほとんどありません。
掲載するきのこが決まったら、
名前や特徴からイメージを膨らませ、
原稿を書きます。
今回ご紹介するシャカシメジだったら、
やはり、シャカ=釈迦のこととか……。
なぜ「釈迦しめじ」という名前なのか、とか……。
シャカシメジは2回目の登場になるのですが、
(前回の掲載はこちら)
書きたいと思ったことは、なんと、
前回にみんな書いてしまってるんです、これが。
なので、シャカシメジの名前の由来などについては、
前回の記事をお読みいただきたく……(笑)。
さて……。
シャカシメジは、夏の終わり〜秋の初めに、
広葉樹と針葉樹の混成林の地面から発生。
地中で木々の根と菌根でつながって、
互いに栄養のやりとりをする菌根菌です。
時期的には秋の味覚の王様のひとつ、
ホンシメジよりもやや早く姿を現します。
傘は、経1.5〜5cmほど。
半球形〜まんじゅう形、のちに平らとなり、
最終的には反り返って皿状になります。
表面は暗灰褐色、のちに灰色〜灰褐色。
傘の裏側のヒダは間隔が狭く、白〜淡灰色。
柄は長さ1〜10cmほどで、白〜淡灰色。
小さなきのこが、根本で多数合着して、
塊茎状の根株になっています。
幼菌の小さな丸い傘がたくさん密集しているのを、
釈迦のパンチパーマ、もとい螺髪(らはつ)に見立て、
その名前が付けられたというわけです、はい。
食。
優秀な食菌で、
香り松茸味シメジと称される、
ホンシメジに勝るとも劣りません。
多数集まった傘の部分はもちろん、
塊茎状の根株もまた美味なのであります。
ぼくは、前に書いた原稿をほとんど読まないのですが、
(故に内容が重複してしまうことも……)
たまたま読んだ、前回のシャカシメジは、
けっこうまともなことが書いてあってびっくり(笑)。
ええ、今後とも、頑張りますとも。
しゃかりきに……(笑)。