不正解、食べられません!
フキガマホタケモドキ食不適

地球が温暖化していることは、
いろいろな機関が発表する科学データからしても、
実感としても、間違いないような気がします。
(しかもほぼ人為的な要因で)

ぼくは1990年代前半に東京で暮らしてましたが、
当時の夏の最高気温は33度〜34度くらいだったような。
ところが、最近では、35度超なんか当たり前、
38度! 39度! と、平熱の体温を軽く凌駕しています。
(想像するだけも恐ろしい……)

また、阿寒湖では、約四半世紀前に比べて、
最低気温が徐々に高くなりつつあるようです。
昔は−30度の日が何日も続いたとか聞きますが、
今では、下がっても−28度くらい。
それも、シーズンに1回か2回。
(それでもめっちゃ寒いですが!)

冬に、凍った阿寒湖の上でイベントをやってますが、
氷が溶ける日がどんどん早まっています。

きのこに関して言うなら、
熱帯系南方系のきのこ、例えば、発光で知られる、
ヤコウタケの生息域がどんどん北上しているとか。
以前は宮城で生息していると聞いたのですが、
最近では青森でも発見されたとのこと。
(津軽海峡を越えて北海道にも来てほしい!)

そして、逆、つまり、北方系のきのこが、
南下している場合もあるのではないかと……。

さて。
写真奥に写っているきのこについ目が行きますが、
今回の主役は、手前の小さなきのこたちです。

フキガマホタケモドキは、ある図鑑によれば、
1930年代に北海道で初めて発見された、
北方系のきのこらしいんです。

名前のとおり、夏から秋にかけて、
腐ったフキの葉柄上に群生します。

きのこの高さは2〜8mmほど。
頭部は楕円形〜円筒形〜こん棒形で平滑、
つやのある白色です。

柄は高さ1〜5mmほど。
白色、同幅。

食不適。

フキの枯れた葉や柄から発生するので、
同定しやすいきのこですが、
食べるには値しない、と。

いま、インターネットで検索してみると、
青森県でもけっこう見つかっているんですね、これが。
そう、生息域が南下している可能性が……。

北海道以外にお住まいの方で、
このきのこを見つけたら、
超ラッキーだと思ってください!

このコンテンツでは、
				きのこの食毒に触れてますが、
				実際に食べられるかどうかを判断する場合には、
				必ず専門家にご相談ください。