毎年、秋になると、
毒きのこを食べて中毒した、
というニュースが多くなります。
きのこは春夏秋冬いつでも生えていますが、
特に、秋は、優秀な食菌がたくさん発生。
きのこ狩りへ行く人も増えるというわけです。
ちなみに、
誤食ナンバーワンの毒きのこは、
他を引き離して、ダントツで、ツキヨタケです。
じゃあ、何をツキヨタケを間違うかというと、
ムキタケやヒラタケやシイタケが挙げられます。
ムキタケやヒラタケは広葉樹の倒木から発生するし、
似たような半円形っぽい形なので、
間違う理由もわからないでもないのですが、
シイタケはどうして間違うの? と大いに疑問です。
柄がはっきりしているツキヨタケもあるので、
全体的な形や色が似ていたってことですかね?
天然きのこを食べる場合は、
人からもらったものも、売っているものも、
石橋を叩き壊して渡らないくらいの(笑)、
慎重さが必要だと思います、はい。
さて。
今回ご紹介するきのこはシイタケですが、
春と秋、間を置いて2回発生時期があります。
基本的にはミズナラなどの広葉樹から発生。
まれに針葉樹の切株や倒木から生えることがあるとか。
傘は、まんじゅう形から平らに開きます。
経5〜10cmほどですが、20cmを超す大物も!
表面は茶褐色〜黒褐色で、
同じ色のささくれ状の少鱗片が付着。
茶色がやや赤っぽく見えることもあるので、
これとツキヨタケを見間違う可能性はあるかも……。
傘裏のヒダは、密で白色。
柄は、高さ3〜10cmくらい。
綿毛状で早落性のツバよりも、
上部は白色、下部は褐色です。
食。
説明の必要がないほどメジャーな食用きのこですね。
人工栽培も活発で、お店でも常連ですね。
ちなみに、
以前、お店で買ったシイタケの、
胞子が落ちるシーンを撮影したので、
ほぼ日の読者の皆さまにもご覧に入れましょう!
知っているきのこのつもりでも、油断すると、
実はまったく違う別種だったということも!
きのこの同定は慎重にも慎重に行いましょう。
ましてや、食べる前提のきのこであれば、
しっかりと、気を引き締めて!
そして、素人判断は絶対にやめましょう。