さて、2021年最後の菌曜日は、
トリもトリ、大トリの、12月31日です。
2021年もいろいろなことがありました。
世の中では、新型コロナウイルスが、
変異に変異を重ねて、相も変わらず猛威を振るい、
人類すべての生活を変えてしまった、
と言っても過言ではありません。
そうそう、良いも悪いもみんなひっくるめて、
東京オリンピックが開催されました。
そして、きのこ写真家的我が生活においては、
すべてNHKの番組ですが、3回もテレビに出演!
そして、そして、3月5日には、
この「きのこの話」の連載が10年を迎えました。
連載開始は、東日本大震災の10日前、
2011年3月1日です。
今回の更新で、565回目の掲載になります。
なかなかすごい数字でしょ。
ちょっと、自慢です……。
きのこの専門でもないインターネットサイトに、
560本以上のきのこがズラッと並んでいるなんて、
(「きのこの話」のトップページは圧巻です!)
常軌を逸してるというか、狂気というか、
おかしいです(褒め言葉)。
そんな、いろいろなことがあった、
2021年を締めるにふさわしいきのことは……。
縁起のいい名前のきのこがいいとか、
いろいろ考えてみたのですが、
来年につなげる年末のご挨拶、ということで、
来年の干支にちなんだきのこにしてみました。
いったい、ムラサキヤマドリタケの、
何が寅(虎)に関係しているのでしょうか。
気になりますよね。
黄色い斑(ふ)が入ったまだら模様の傘から、
ムラサキヤマドリタケの古名は、
トラフイグチだったんです。
虎の斑の猪口。
ムラサキヤマドリタケは、夏から秋にかけて、
ミズナラやカシワなど広葉樹の森の地面から発生。
傘は径5〜10cmほどで、表面は湿時粘性があり、
暗紫色の地に黄色〜褐色がまだらに混じり、
平滑で無毛、まんじゅう形から平らに開きます
傘裏は管孔で、小形で円形の孔がびっしり。
最初は白色でやがて淡黄色〜黄褐色に変色します。
柄は高さ7〜10cm、太さ1〜4cmほど。
暗紫色の地に白っぽい網目模様があります。
肉は白色で厚く、空気に触れても変色しません。
食。
「ヤマドリタケ=ポルチーニ茸」の名にふさわしい、
優秀な食菌として知られています。
と、いうことで、
今年も1年間、ご愛読、ありがとうございました。
来年も、大きな河がゆったり流れていくように、
お互い、前へ前へと進んでいきたいですねえ!
寅年だけに、大河(タイガー)のように……。
失礼いたしました……。