ぼくがきのこの写真を撮影している場所は、
基本的には、ほぼ北海道の阿寒湖周辺です。
きのこはもちろんたくさん生えているのですが、
何と言っても、森が素晴らしいんです。
人の手がほとんど入ってないような、
広大な天然の森が広がってます。
そう、きのこだけではなく、
きのこが生きている周囲の素晴らしい環境も、
一緒に写真に撮りたいと思っているわけで。
同じ理由で、他に好きな撮影スポットは、
東北地方の白神山地や、八甲田山の周辺など。
やはり、素晴らしい自然環境がある場所です。
いわゆる「きのこ目」をモノにしたので、
いろいろな場所できのこが次々に目に入り、
撮影しようなんてまったく思ってない場所で、
きのことの思わぬ出会いもあります。
今回ご紹介するノウタケは、晩秋に、
埼玉県のとある雑木林の中で撮影しました。
実は、自然薯を掘りに行ったら、
たまたま見つけちゃったんです(笑)。
ノウタケは、夏から秋にかけて、
林地や路地や草むらなど身近な場所で発生します。
卵を横に置いたような丸い頭部と短い基部からなり、
高さ、幅ともに、6〜10cmくらいです。
外皮は最初、淡い色ですが、次第に色濃くなり、
最後には焦げたトーストのような褐色に。
それにつれて、
人の脳のようなしわしわもはっきりしてきます。
内部は最初白く、成熟すると黄褐色の胞子に。
液を分泌して悪臭を放つこともあります。
外皮はやがて破れて剥離し、
中から、風に乗せて、胞子を大量に放出。
最後には円柱状の柄だけが残されます。
頭部が胞子を撒き散らしながら、
風に吹かれてころころ転がっている姿も、
珍しくありません。
割ってみて、中が真っ白な幼菌のときのみ、
食べることができます。
中が黄色味を帯びていたら食用不可!
ふわふわなので、汁物や鍋物によく合うとか。
ぼくは、写真を撮影するときには、
基本的に一眼カメラを持っていきますが、
特に写真撮影目的ではない場合でも、
コンパクトデジタルカメラは常に持ち歩いています。
最近では、みんなスマホを持っているので、
突発的に写真が撮りたいときも、きっと、
あまり困ることはありませんよね。
ちなみに、コンパクトデジタルカメラは、
昔は、RICOHのGX100を、
今は、SONYのRX100を愛用しています。
けっこうよく写るんですよ、これが。