不正解、食べられません!
キヒラタケ食不適

ぼくは、きのこ図鑑を、
けっこうたくさん持っていますが、
特に愛用しているのは、山と溪谷社発行の、
『山溪カラー名鑑 増補改訂新版 日本のきのこ』、
『新装版 山溪フィールドブックス きのこ』、
そして、北海道新聞社発行の、
『北海道のキノコ』
です。

種類がたくさん掲載されていて、写真が豊富で、
解説がそこそこわかりやすいから。
解説については、きのこ用語とでもいうか、
初心者には分かりづらい単語があったりしますが、
それは、まあ、どの図鑑も共通しておりまして、
慣れるしかありませんね……。

『山溪カラー名鑑 増補改訂新版 日本のきのこ』は、
漬物石の代わりになりそうなほど重く(笑)、
持ち運びには不便ですが、今や、デジタル化の時代。
そう、紙の本に加えて、上記3冊は電子書籍でも購入し、
基本的にどこでも持ち運べるようにしています。
便利な世の中になりましたねえ……。

さてさて、この3冊のきのこ図鑑には、
あまり知られてない共通点があるんです。

実は、この3冊の図鑑とも、
一番最初に掲載されているきのこが、
今回ご紹介するキヒラタケなんです!

さて。
キヒラタケは、夏から秋にかけて、
広葉樹の倒木や朽木などに多数重なりあって発生。
ときに、針葉樹からも発生するようです。

傘は、鮮黄色〜淡黄色で、経1〜8cmほど。
半円〜腎臓形〜またはほぼ円形で、
表面には毛が密集して生えており、
縁部は内側に強く巻いています。
柄はなく、傘の横や背面で基物についています。

傘の裏側のヒダは橙黄色で、
間隔はギュッと詰まっています。

食不適。

肉が強靭で、やや不快臭もあるとかで、
食用には適さないようですね。

ハラタケ目キヒラタケ属に分類されていますが、
今のところ、キヒラタケ属のきのこは、
キヒラタケただ1種のみだとか。

今回の写真は、
真冬の2月中旬に撮影したのですが、
冬にもしばしば発生しているようです。

ちなみに、わたくし、
なんと、あの、山と溪谷社から、
『散歩道の図鑑 あした出会えるきのこ100』
という図鑑を出版しております!
キヒラタケも掲載しておりますので、
機会があったら、ぜひご覧くださいませ。

このコンテンツでは、
				きのこの食毒に触れてますが、
				実際に食べられるかどうかを判断する場合には、
				必ず専門家にご相談ください。