正解、食べられます!
ヤマブシタケ食

あけましておめでとうございます。

きのこファンは、往々にして、
きのこに関連付けた言葉遊びを好みます。
年頭の挨拶は、もちろん、
「菌賀新年」、
です、はい。

となれば、今年は、卯年。
果たして、きのこで十二支を表せるのか?
結論から言うと、できるんです!

子(ネズミ) ネズミシメジ

丑(ウシ) クロカワ(別名ウシビタイ)

寅(トラ) ムラサキヤマドリタケ
(別名トラフイグチ=虎斑猪口)


卯(ウサギ) ヤマブシタケ(別名ウサギタケ)

辰(龍) ノボリリュウタケ

巳(ヘビ) ヘビキノコモドキ

午(ウマ) ウマノケタケ

未(サル) ツガサルノコシカケ

申(ヒツジ) ヒツジタケ

酉(トリ) クチキトサカタケ

戌(イヌ) イヌセンボンタケ

亥(イノシシ) チョレイマイタケ
(猪苓とはイノシシのフンのこと)

ネズミから始まってイノシシまで、
きちんと、年賀状の題材となるんです。
こじつけもありますが……(笑)。

と、言うことで、
卯年の最初にご紹介するきのこは、もちろん、
別名ウサギタケこと、ヤマブシタケです。

ヤマブシタケは、秋に、
ミズナラやコナラといった広葉樹の、
枯木の幹、倒木、枝などから発生します。

傘はなく、全体的に、倒卵形〜球形。
経は5〜10cmほどで、上面を除く全面から、
長さ1〜5cmほどの「針」がたくさん垂れています。

はじめは白く、後に、淡黄茶色に。
肉質、そして、内部は、スポンジ状なので、
まさにそのまま、水分をたくさん蓄えます。
雨が降ったあとにぎゅっと握れば、
水が滴り落ちます。

食。

中国の山海の珍味としても知られていますが、
もうひとつ、健忘症!などに効く薬効もあるとか。
なので、昨今では、人工栽培も盛んです。
さっと茹でてワサビ醤油で味わうとか、
酢の物にしたりするといいとか。

遠くから見ると、なるほど、
動物の毛のように、もふもふに見えます。
白いもふもふ、と言えば、冬毛のウサギですな。

ヤマブシタケという名前がつけられた理由は、
あの、修験道の山伏がつけている、
ぽんぽん? に形が似ているからだとか。
う〜む……。



何はともあれ、
今年もどうぞよろしくお願いします!

このコンテンツでは、
				きのこの食毒に触れてますが、
				実際に食べられるかどうかを判断する場合には、
				必ず専門家にご相談ください。