おしい!食べられるんです!
キクラゲ食

陰陽五行説においては、
1、3、5、7、9の奇数を陽とする思想があり、
月と日が共に奇数となる、
1月1日(後に7日)、3月3日、
5月5日、7月7日、9月9日に、
お祝いの行事をして、
特別の食物を食べる風習がありました。

3月3日は、上巳(じょうし)の節句、
和名では、桃の節句であり、
ひな祭りの日でもあります。
季語で言えば、春です。

北海道の東部で暮らしていると、
西の方に比べたら冬が倍くらい長く感じますが、
それでも、3月の声を聞くと、
最高気温がようやくプラスになったりするので、
雪や氷がどんどん解けて、
北の大地に命の彩りが戻ってきます。

ぼくは、1月下旬〜2月、6月〜10月を、
阿寒湖周辺で過ごしているので、
3月になって内地へと移動すると、
季節が一気に進んで得をした気分になります。

春は、きのこ観察にはやや早いのですが、
フィールドへ出かければ、きのこの姿もちらほら。
雑木林の倒木に、キクラゲ発見!
3月3日にピッタリですな。

と、いうのも、
キクラゲを漢字で書けば、木耳。
そう、3月3日は、耳の日でもありますから(笑)。

キクラゲの種小名は「ユダの耳」を意味しており、
ユダが首を吊ったニワトコの木から、
キクラゲが生えたという伝承に基づくとか。
英語名も「ユダヤ人の耳」という意味です。

さて、キクラゲは、春から秋の長きにわたり、
広葉樹の枯れた幹や枝から発生します。

傘はまさに耳形。
経は3〜12cm、厚さは2〜5mmほど。
ゼラチン質で乾燥すると軟骨のように固くなります。
褐色〜淡褐色で、やや光沢があり、なめらかです。

木に着生する裏面は、褐色〜淡褐色で、
灰白色〜灰褐色の細かい毛で一面覆われています。

食。

独特のコリコリとした食感がたまりません。
中華料理などでよく使われていますよね。
現在では人工栽培も盛んに行われています。

お気づきの方がいるかもしれませんが、
今週の写真は北関東で撮影しました。

ちなみに、
それがどうした!と言われそうですが、
3月3日、5月5日、7月7日は、同じ曜日です!

このコンテンツでは、
				きのこの食毒に触れてますが、
				実際に食べられるかどうかを判断する場合には、
				必ず専門家にご相談ください。