1月、2月と、阿寒湖で過ごしたので、
内地にもどると、例えば、そこが東北地方の北部で、
まだまだ雪に覆われているとしても、
暖かく感じてしまうわけです。
3月の上旬は、寒さが少しゆるみ、
最高気温がプラスになったりするものの、
季節的にはまだまだ冬、という感じですが、
関東地方では、いろいろな花が咲き始め、
完全に春という様相ですよね。 ですから、阿寒湖で厳しい冬を過ごして、
3月に関東地方へ戻ると、季節が一気に進んで、
春を先取りしたみたいで、
ちょっぴり得をした気分になれます。 外へ出ると、雪がないので(笑)、
木々の葉や、草花の芽吹きは、
心に栄養を与えてくれるような気がします。
きのこなんぞを見つけたら、なおさらです。 今回ご紹介する、ハナビラニカワタケも、
実は、春から見られるきのこなんです。
写真は、秋に撮影したものですが……(笑)。 ハナビラニカワタケは、春から秋にかけて、
広葉樹の枯れた幹や枯枝から発生します。 全体的には花びら状の裂片が互いに重なり合って、
八重咲きの花のような形をしています。
各裂片は外周がゆるく波打っていて、
表面は平滑でややつるつるしています。 淡い褐色〜赤褐色で、
経は10cmくらい、高さは5cmくらいになります。
通常は半透明で柔軟なゼラチン質ですが、
乾燥すると硬い軟骨質の塊になります。 食。
いい出汁が出るので、汁物にばっちり。
天ぷらにしてもおいしいとか。
乾燥させると乾いて小さくなるので保存も抜群。
水に入れると生に近い状態に戻ります。 それにしても、春はいいっすねえ。
花も、きのこも、美しいです。