不正解、食べられません!
カンムリタケ食不適

ちなみに、ぼくは、
ほぼ毎日森へ入る生活をしているので、
車に乗っていて道路で目撃するケースも入れれば、
年に2〜3回はくまさん(ヒグマ)と出会っています。

くまさんのような、あんなに大きな動物が、
野生で生きていける環境があることは、
とても素晴らしいことだと思うので、
できるかぎり共存する方法を模索したいですな。
同じ時代に生きる、同じ地球の住民として。

森での、くまさん対策は、
とにかく、くまさんに出会わないことが最重要。
ぼくの存在を知らせるために、鈴を携帯します。

ぼくが長年愛用しているのは、
盛岡の馬具屋さんで買った、放牧牛用のカウベル。
値段はけっこうお高いのですが、
きれいな音が1km先まで届きます。

北海道の野山を歩く人は、
鈴を携帯することが一般的ですが、
安い鈴の音は、人をイライラさせるんです(笑)。
ですから、皆さん、
くまさん対策の鈴は、値段は少々張っても、
ぜひ、きれいな音がする鈴を用意してください。

ぼくは、ほかに、クマ撃退スプレーと、
秋田のマタギが使っている剣鉈を持っていきます。

クマ撃退スプレーは、
圧縮した唐辛子エキスが入っていて、
くまさんの顔面にヒットさせると、
30分くらい行動不能にさせることができます。
(殺すとか傷つけるわけではありません)

鉈は、くまさんと戦う武器ではなく、
もし襲われたときには、徹底的に抵抗した方が、
生存率が高くなるそうなので、そのときに、
最後の最後の手段の道具として使います。

くまさんとの戦いで使ったことはありませんが、
鉈はアウトドア用品としてとても有用です!

6月に阿寒湖に到着したら、まず、最初に、
カンムリタケを探しに行きます。
毎年、同時期に、同じ場所から発生するし、
子実体もけっこう長持ちするんです。

いざ、オンネトーのそばの湿地へ。
なんか、例年より、
数が減っているような感じがしますが、
とりあえず、今年も無事に、
カンムリタケに出会えました。

カンムリタケは、春〜初夏に、
小さな沢や沼地の、水辺、あるいは、水没した、
針葉樹の枝や葉などから発生。
水生きのこ、と言っても過言ではありません。

頭部は類球形〜楕円形で鮮黄色。

柄は細長く、白〜帯黄色。
頭部との境界ははっきりしていて、
湿っているとき、粘性を帯び透明になります。
全体的な高さは2〜6cmほど。

食不適。

全体的にとてももろいし、
見た目にもあまりおいしそうではないし、
まあ、見つけたら、
じっくりと鑑賞させていただきましょう。

防水のカメラを使って、
水中での撮影を試みているのですが、
いつも、なかなかうまくいかず、
毎年のチャレンジ項目です(笑)。

このコンテンツでは、
				きのこの食毒に触れてますが、
				実際に食べられるかどうかを判断する場合には、
				必ず専門家にご相談ください。