大都市で暮らしている人にとっては、
森を歩くことは、非日常的な行動だと思いますが、
ここ阿寒湖温泉で生活をしていると、
森歩きは当たり前の日常生活の一部です。
なんせ、森に囲まれた場所なので。
インターネットの空撮写真で、
周囲約26kmの阿寒湖を見ると、
温泉街〜住宅街が連なる阿寒湖南部の、
わずか2km強くらいのエリア以外は、
すべて森なのだとわかります。
大都会には大都会の良さがあり、
森暮らしには森暮らしの良さがあり、
もちろん、デメリットも相応にあるわけですが、
森で暮らしている人より、
大都会で暮らしている人が圧倒的に多いのは、
やはり都会生活のメリットの方が大きいのかと。
当然といえば当然ですが……。
それでも、森から離れなれないのは、
人間としてよりも生きものとしての本能的な何かが、
都会より森を好むからかもしれません。
ですから、時折、人間を自覚すると(笑)、
都会のバーやライブや美術展が恋しくて……。
まあ、それだけ、阿寒の森が好きなんです。
ほんと、毎日毎日、新しい発見の連続で、
脳みそも喜んでいると思います。
数日間、雨が降ったり、止んだり。
小さなきのこはそこそこ生え始めていましたが、
ようやく、きのこらしいきのこがにょきにょき。
アカエゾマツの森の入口付近で、
アケボノアワタケを見つけました。
アケボノアワタケは、夏から秋にかけて、
針葉樹林、広葉樹林の地面から発生します。
傘は経5〜10cmほど。
表面は淡紅色〜淡ワイン色、または、淡紅灰色で、
わずかに細い毛が見られます。
傘の裏側は細かい孔が集まった管孔で、
白色のちに鮭肉色、古くなると多少褐色を帯びます。
柄は高さ5〜10cm、
表面は白色の地に淡紅色の細かい鱗粉をまばらに付け、
基部は鮮やかな黄色です。
食。
それほどメジャーなきのこではないためか、
詳しい味についてはあんまり情報がないんです。
どなたか、食したことがある方は、
ぜひ、感想をお聞かせください。
森はいいなあ、と常日頃つぶやいておりますが、
つらいことも、こわいことも、けっこうあります。
情報収集などをしっかりして、節度を守って、
自己責任で楽しみましょう。