6月7月はほとんど雨らしい雨が降らず、
8月に入ってようやくまともな降雨があったものの、
北海道らしからぬ過酷な暑さに、辟易。
お盆を過ぎて、ようやく冷えたかと思えば、
またまた暑さがぶりかえして、辟易。
9月に入って、最低気温がついにひと桁となり、
いよいよ、やっと、秋の到来か、と思えば、
またまた暑さがぶりかえして、辟易。
きっと、辟易しているのは人間だけではなく、
森の動物も、木々も、草花も、きのこも、粘菌も、
今年2023年は大変な夏だったのではないかと。
しかし、9月も半ばを過ぎて、ようやく、
雨が降ったり、気温が落ち着いたりして、
秋を実感できるようになりました。
夏の間、数えるくらいしか出会えなかった、
粘菌たちの姿も日々増えているし、
(北国では秋に第2の発生ピークがあるんです)
秋の訪れを告げるきのこたちもたくさん発生。
森を歩いていても、
きのこや粘菌の姿が少ないと、
なんとなく物足りないのですが、
ここにきて、ようやく、
いつもどおりの阿寒の森の姿に!
森歩きが楽しいのなんの……。
久しぶりに訪れた雄阿寒岳山麓に広がる森で、
これまた久しぶりに出会えたきのこが!
シブイロスギタケです。
シブイロスギタケは、夏から秋にかけて、
イタヤカエデ、ハルニレ、ミズナラなど、
広葉樹の幹から発生します。
傘は経3〜12cm。
釣鐘形からのち平らに開きます。
表面は黄褐色〜赤褐色で、
褐色〜黒色の綿くず状鱗片が付着しています。
ヒダは間隔がぎっしり詰まっていて、赤褐色。
柄は長さ5〜10cmで、
ツバより上部は白色、下部は黄褐色です。
食。
『北海道のキノコ』という図鑑には、
食べられる、とあるのですが、
どんな味がするのかはわかりませんが、
まあ、あんまりおいしくなさそうな外観です。
無理して食べる必要もありません。
それにしても、地球温暖化は、確実に、
いろいろな生物の生態に影響を与えていますな。
聞いた話によれば、
光るきのことして有名な南方系のヤコウタケが、
宮城県で確認され、やがて青森県でも確認され、
ついにが北海道に上陸したとかしないとか……。
いわゆる南方系のきのこたちがこぞって、
北上してきているようです。
でも、逆を言えば、
北方系のきのこがいなくなってしまう可能性も……。
環境の急激な変化は、回避したいものです、はい。