今年2023年は、例年と比較して、
くまさんに人が襲われる事例が多発しています。
その理由としては、
くまさんの生息域の食料(木の実など)が不作、
住宅地が広がってくまさんの生息域に接近、
また、地球温暖化でくまさんの生育環境が改善され、
出産数が増加しているから、という話も……。
北海道のくまさんと言えば、ヒグマです。
本州に生息するツキノワグマが、
体長1.2〜1.5mくらいなのに対し、
ヒグマの体長は、2〜2.5mほど。
大人と子どもほどの体格差があります。
ヒグマはでっかいです。
会ったら、ビビります。
ぼくは夏から秋にかけて、
ほぼ毎日阿寒の森に出かけているので、
いろいろな人から心配されることも多いのですが、
もちろん、くまさん対策はしています。
そもそも、阿寒湖温泉なんて、
森の真ん中、ズバリくまさんの生息域で、
くまさんがいないわけがないんです。
いちばん重要なのは、くまさんに会わないこと。
なので、鈴などの鳴り物は必需品です。
ぼくが長らく愛用しているのは、
盛岡の馬具屋さんで買った放牧牛用のカウベル。
説明によれば澄んだ高い音が1km先まで届くとか。
それと、クマ撃退スプレーも必携。
(ただし10m以上は飛びません!)
あと、東北地方のマタギが使用している、
刃渡り8寸(24cm)の剣鉈も持っています。
(積極的に戦ってもまず勝てません!)
今回ご紹介するきのこ、
オオジョウゴタケを撮影したとき(阿寒川流域)、
近くにくまさんの「落とし物」があったので、
ついついくまさんの話を書いてしまいました(笑)。
くまさんの話なら、いくらでも書けます、はい。
と、いうことで、
そろそろ、きのこの話に移ります。
オオジョウゴタケは、秋に、各種林内の地上から発生。
ときに、群生します。
傘は経10〜30cm、表面は乾燥して淡い赤褐色。
はじめはまんじゅう形で、のち、扁平からロート形に。
ヒダは間隔が狭く密で、白色〜汚黄色。
柄に向かって長く伸びています。
柄は高さ7〜13cm。
圧着した白毛で覆われていて忠実です。
食。
あまり食べたという例を聞かないのですが、
似たようなきのこがたくさんあるので、
同定はけっこう大変かもしれません。
そう言うぼくもあまり自信がありません……。
あしからず。
くまさんは怖い!と思っている人は多く、
実際にそのとおりなのですが、
この近代化した日本で、これほど大きな野生獣が、
近所で普通に生きているってすごいことですよね。
人間も、くまさんも不幸にならずに、
共存できる方法を考えたいものです。
ちなみに、読者のみなさん、
くまさん対策で鈴を使う場合は、
とにかく、高い鈴を買ってください(笑)。
安い鈴は、ほんとうに音が薄っぺらで、
聞いていてイライラするんです。