きのこの季節にはやや早いのですが、
新緑の光のシャワーを浴びながらの森の散策は、
秋の燃えるような紅葉時期と甲乙つけ難く、
暇さえあれば、すかさず森へ出かけています!
と、言いたいところですが、そこは、雪国。
冬季閉鎖されていた道路が開通するのが、
5月中旬以降のところが多いんです。
(白神山地がらみの道路は災害通行止めも多し!)
ですから、新緑の時期は、
インターネットで道路開通情報を調べては、
(あるいは関係各所に問い合わせて)
天気を勘案しつつ、行けるところへ行く、
というパターンが多くなります。
森で写真を撮影する場合、
雨は決して「悪い」天気じゃありません。
まあ、どれほど大きな傘をさしていても、
自分も機材もずぶ濡れになりますが、
今時期なら、雨に濡れた新緑はたまりません。
この鮮やかさ、艶やかさが撮れるなら、
多少の犠牲はやむを得ません。
ですから、
朝から雨が降っているけど、
昼くらいからほぼ確実に天気が回復する、
というような予報が出ている日なんぞは、
すかさず森へ出かけます。
森は雨に濡れているけど、自分は雨に濡れない……。
最高です(笑)!
雨上がりの白神山地のブナの森。
5月ともなると気温がけっこう高くなるので、
葉っぱも地面もぐんぐん乾いていきます。
午後から歩き始めて、きのことはそれほど出会えず、
帰ろうと思ったそのとき、小さな沢沿いで、
ヌメリツバタケ発見!
ヌメリツバタケは、夏から秋に、
ブナなど広葉樹の枯木から発生します。
傘は、径3〜8cm、
表面は淡灰褐色〜ほぼ白色で、
その名のとおり、強い粘性があります。
ひだは白色で、幅広く、
やや間隔が広くなっています。
柄は傘と同色で細く、
上部に白色で膜質のツバがあります。
食。
風味にクセがなく、いろいろな料理に合うそうです。
ぼくも食べたことがありますが、
それほどおいしいとは思えませんでした……。
ヌメリツバタケは発生時期が長いので、
新緑と一緒に撮ったり、紅葉と一緒に撮ったり、
映える写真を狙えるきのこではないかと。
下から見ると、純白の傘裏の美しいこと!
見つけたら、ぜひ、裏側チェックも忘れずに。