不正解、食べられます!
モエギタケ食

いつも一人で森を歩いていて、
くまさんが怖くないのですか?
と、聞かれることがけっこうあります。

もちろん、怖いです。

でも、くまさんが存在しない森は、
なんか違和感があるような気がするんです。
そこにくまさんがいるということは、
あんなに大きな生きものが生きていけるだけの、
豊かな自然があるということですよね。

各地の森へ入るときは、基本的に、
くまさんのナワバリにこっそりお邪魔する、
という感覚です。
ですから、くまさんとは、
なるべく関わらないようにするのが重要!
出会ってしまうとお互いに困ります。

出発前には、くまさんの出没情報をチェック。
目撃情報がある場所には近づかないようにします。
そして、森に入るときは、
自分の存在をくまさんに知らせるべく、
大きな音が鳴る鈴を携行するとともに、
知り合いのアイヌがよくやるのですが、
「ホッホッホ〜」って感じで、
定期的に大きな声で叫びます。
(絶対確実な回避方法ではありません)
あと、やはり、一人よりは多人数行動がグッド。

森では、目と耳と鼻をフル活用して、
常にくまさんの存在を意識します。
ちょっと緊張しますし、ちょっと怖いですが、
自然の森へ入るということは、
そういう覚悟が必要だということです。
遊歩道や登山道などを歩くときも同様です。

今回ご紹介するきのこ、モエギダケを撮影した、
有名な観光地である奥入瀬渓流でも、
このところ、くまさんの出没頻度が上がっているとか。
ご注意のほどを。

くまさんの話をすると、
どうにも止まらなくなっちゃうので、
きのこの話を(笑)。

モエギタケは、夏から秋に、
湿った林内または草地の地上から発生します。

傘は径3〜7cm、平滑で粘性があり、
幼時はほとんど白色〜青緑色、のち黄緑色〜帯黄色、
乾くと光沢があります。

傘裏のヒダは、はじめ灰白色のち紫褐色。

柄はほとんど白色で中空。
消失しやすい膜質のツバがあります。
基部には白い菌糸束が。

食。

かつては有毒とされていたこともあるとかで、
まあ、リスクを覚悟して食べるほどおいしい、
というわけでもないのではないかと。

くまさんは怖いかもしれませんが、
日本はそれだけ豊かな自然があるということ。
ずっと共存していきたいものです。

もしもくまさんに会ってしまったらどうするか?
以下のウェブサイトをご参考に。

・知床財団

・奥入瀬フィールドミュージアム(青森県)

このコンテンツでは、
				きのこの食毒に触れてますが、
				実際に食べられるかどうかを判断する場合には、
				必ず専門家にご相談ください。