おしい!食べられるんです!
ヤグラタケ食毒不明

なんか、毎年、毎年、
今年の夏はいつもと違う!
って思っている感じがします。

阿寒湖周辺も、やはり、体感的に、
じりじりと暑さが増しているような気がします、
というか、絶対に増してます。
そして、寒さはちょっぴり緩んでいるかと。

人間の目に見える部分に何らかの異変があれば、
目に見えない部分にも間違いなく変化があるはず。

森で、実感するのは、
コケや地衣類しか生えてないような倒木や石の上に、
見慣れない草が生え始めていること。
数年前に比べたら圧倒的に数を増やしています。

あと、原因は定かではありませんが、
あまり見かけなくなったきのこもけっこうあります。
前には毎年確実にあちこちで発生していたのに、
ここ数年ではまれにしか見つからない、とか。

ただし、人間の短い寿命で、
古来から連綿と続く自然の体系は判断できないので、
もっと長いスパンで見れば、別に問題ない、
なんて場合だったりするかもしれませんが……。

今回ご紹介するきのこも、
ここ数年、阿寒の森であまり見かけなくなり、
久しぶりにじっくり撮影したいなあ、と思ってます。
なんせ、きのこ、オン、きのこ、の、
ちょっと変わった容姿ですから……。

そのきのこ、ヤグラタケは、夏から秋に、
主にクロハツの古い子実体から発生します。

そう、きのこから発生する、ということは、
きのこに寄生している、つまり、
きのこを食べているということ。
つまり、いわゆる、共食いですな。

傘は径0.4〜2.2cm、半円形〜まんじゅう形。
表面は、はじめ白色ですが、成熟すると、
中央部から粘土褐色の胞子に覆われていきます。

傘の裏のヒダは厚く、白色。

柄は高さ0.5〜6cmで、上下同大、白〜汚褐色です。

食不適。

腐ったきのこから出ている粉粉のきのこ。
食べたいと思いますか(笑)?
他のきのこにはないその特徴的なお姿を、
じっくりと鑑賞させていただきましょう。

それにしても、
地球温暖化による気温上昇は、
どうにかしたいですね。
エアコンなしには生きていけない世の中……。
SFの世界の中だけであって欲しいです、ほんと。

それはそうと、
道東は快適ですぜ、みなさん。
夏で、晴れて、最高気温25度!
ぜひ、避暑にお出であれ。

このコンテンツでは、
				きのこの食毒に触れてますが、
				実際に食べられるかどうかを判断する場合には、
				必ず専門家にご相談ください。