このところ、毎年毎年、
暑さやゲリラ豪雨が話題にならない夏はありません。
内地にお住まいの皆さま、
猛暑ならぬ酷暑、ご愁傷さまでございます。
今年2024年のお盆休みの阿寒湖は、
コロナ明けムードもあり、観光客数が回復。
(外国人観光客の姿も激増!)
晴れているけど、最高気温が24度とか、
内地からやってくる観光客は、涙を流して、
阿寒湖の快適さを堪能しておりました。
そして、きのこに関しても、
毎年毎年、今年の発生状況はいつもと違う!
と言っている気がします。
この夏は、暑さそこそこ、雨もそこそこ、
という感じの気象条件だったので、
カビの仲間であるきのこにとっては、
やや不遇な環境だったのかな、と。
これまた毎年申しておりますが、
阿寒湖は、お盆を過ぎたら秋なので、
これからのきのこの発生が待たれます。
そんな阿寒の森のあちこちで、
キイロイグチをたくさん見かけるようになりました。
夏から秋にかけて、
林内の地上に発生するきのこです。
キイロイグチの傘と柄の表面は、
レモン色の綿状の粉物質に覆われ、
触ると手にたっぷりこびりつきます。
傘は径4〜10cm、湿ると多少粘性が出ます。
傘の裏は管孔で、初めは淡黄色、のち、暗褐色。
幼菌時、管孔面は、
レモン色のクモの巣状の被膜に覆われますが、
成長するとその皮膜が柄の上部の不完全なツバに。
柄は高さ4〜10cm、同幅でしばしば屈曲します。
肉は淡黄色で、傷をつけたりすると青変します。
食不適。
食べられる、とする図鑑もあるようなのですが、
いまなお、多くの図鑑が食毒不明、としています。
あんまりおいしくなさそうなことは確かです、はい。
他に似たような毒きのこがないので、
同定はそれほど困難ではありませんが、
キイロイグチは、薄暗い森の中で、
ちょっとした灯りをつけたような感じで、
とても目立ちます。
まだ傘が開かないキイロイグチの幼菌を、
思い切り可愛く撮ることが、当面のぼくの課題です。