不正解、食べられます!
コシロオニタケ食毒不明

白神山地の森が大好きで、
この20年くらい初夏と秋に訪れていますが、
真夏に訪れたことはありませんでした。

今年、2024年の夏本番の8月下旬、
滅多にない機会がやってきました。
青森県に出かけなくてはならない用ができ、
行くなら、当然、ブナの森の散策も!
えいえいおー!

白神の森に出かける服装は、阿寒と同じく、
吸湿発散性と速乾性にすぐれた素材の、
長袖パーカーにロングパンツ(アンダーウエアも)。

この装備、野外活動では重宝します。
陽射しを受けた時には半袖半ズボンよりも、
快適ですし、虫除けにもなります。
それでも大汗はかきますが、逆に、
森から戻ったあとの温泉はたまりません!
(西目屋村の白神館、サイコー!)

阿寒の森にはないブナの森の香りを楽しみ、
数種もの聞き慣れないセミの声に耳をすませます。
北海道と東北地方の北部は近いように感じますが、
生態系の共通項はそれほど多くありません。
見るもの、聞くもの、嗅ぐもの、すごく新鮮です。

森のあちこちを流れる小さな沢のそばは、
冷気が流れてきて、本当に快適です。
ついでに顔も洗っちゃえ!

ブナの森の中に伸びる遊歩道をゆるやかに下ると、
根こそぎ倒れた大きな倒木があり、
その脇に、真っ白い何かを発見!
おお、きのこです!

その、とげとげの傘を持つ白いきのこ、
コシロオニタケは、夏から秋にかけて、
シイやコナラなどの樹下や、がけ土に発生します。

傘は白く、径3.5〜7.5cm、
まんじゅう形からやがて平らに開きます。
表面には高さ1〜3mmのトゲトゲが密に付き、
周縁部にはツバの残片が見られます。

ヒダはやや疎で、白く、縁部は粉状です。

柄も真っ白で、長さ7〜8cm。
基部は大きく膨らみ、綿くず状、錐状のイボが付着。
ツバは綿質〜蜘蛛の巣状で消失しやすいです。

食毒不明。

きのこファンが昔からよく言うのは、
白くて大きなきのこは猛毒であることが多いので、
同定に自信がないものは絶対に食べない、と。
姿がとても愛らしいので、
食べるというよりじっくり鑑賞したいものです。

夏のブナの森は、暑かったけど、楽しかったです。
今まで見たことのないきのこや植物もたくさん!
来年も行けるかなあ……?

このコンテンツでは、
				きのこの食毒に触れてますが、
				実際に食べられるかどうかを判断する場合には、
				必ず専門家にご相談ください。