不正解、食べられます!
ムキタケ食

カメラマン、という職業柄、また、
北海道と東北地方を主な拠点にしている、
ということで、車が必需品です。
いや、車なしには生きていけません。

今乗っているのは、
悪路走破性に定評があるスバルのフォレスター。
しかも、絶滅危惧種といわれる、
泣く子も黙る、マニュアルシフトです。
ぼくのところにやってきて4年ちょいになりますが、
走行距離は軽く12万キロを超えています。
年間、3万キロくらいは乗っているわけです、はい。

車は移動の足であるとともに、
ときに、寝ぐらにもなってくれます。
くまさんが多い場所だったら、
テントよりも安心できますから。

北海道はもちろん東北地方の北部でも、
11月ともなればいつ雪が降ってもおかしくないので、
早めにスタッドレスタイヤに交換します。

あとは、ワイパーを雪用に交換して、
ウインドーウォッシャー液やエンジンオイルを、
-30度くらいの極寒に耐えられるものに替えます。
あとは、雪が降ったときに重宝する、
スコップやブラシを積み込めば、ほぼ準備OK。

車の冬支度が終わったので、
すでに積雪が20cm以上ある八甲田山麓の酸ヶ湯へ、
雪を見に行こうかと思いましたが、最後の秋を求めて、
青森県は深浦町の十二湖を目指しました。

紅葉の最盛期を過ぎてしまったためか、
十二湖は休日にも関わらず閑散としていて、
きのこや粘菌をゆっくり観察するには最適です。

カサカサと落葉を踏みながら遊歩道を進んで、
車道から離れた狭い谷間の奥にある池に立ち寄ると、
水際の枯れた立木にきのこ発見!

その半円形のきのこ、ムキタケは、
秋に種々の広葉樹の枯木に多数重なって発生します。

傘は径5〜10cm、表面には粘性があり、
汚黄色〜汚黄褐色で細毛に覆われています。
緑色や紫色を帯びることも。
表皮がはがれやすい=むきやすいので、
ムキタケ、の名がつけられたようです。

ヒダはぎゅっと密集していて、肉は白色です。

柄は太く短く表面に毛を帯び、傘の片側に付きます。

食。

水っぽいので汁物にぴったり。
穏やかでやさしい味のきのこです。
ぼくもたまに採集して鍋や味噌汁の具にします。

秋の終わりと言えども、くまさんには要注意。
この日の帰り道、遊歩道のど真ん中に、なんと、
行きにはなかったできたてほやほやのうんちが!
くまさんの仕業です。

森に出かけるときには、まだまだ、
クマ鈴、クマ撃退スプレーは忘れずに!

このコンテンツでは、
				きのこの食毒に触れてますが、
				実際に食べられるかどうかを判断する場合には、
				必ず専門家にご相談ください。