正解!食べられません!
ヤドリツブチャワンタケ食不適

ぼくは昔から飛行機に乗るのが苦手でして、
この十年くらい、時間的にどうしても、
飛行機に乗らざるを得ない場合がけっこうあって、
特に、北海道は道東で暮らしていると、
飛行機じゃなければ、お隣の青森県に行くのも、
まる1日がかりになってしまうわけで、
乗らざるを、慣れざるを、得なかったわけです。

飛行機への苦手意識がなくなってくると、
早めにチケットを買えば、安くて速い、
ということもわかってきました(笑)。
滑走路を疾走して舞い上がる直前直後、
ぐぐぐ、とシートに押し付けられるGもまたよし。
(あれも耐えられない!って言ってたくせに)
切羽詰まれば、いろいろなものが克服できると、
実感しつつある今日この頃でございます。

それで、飛行機に乗れるとなれば、
短い日程で内地と阿寒の往復ができるように!
昨年、真夏の数日に、阿寒湖を離れて北東北に行き、
白神山地、八甲田山麓〜奥入瀬渓流〜十和田湖へ。
真夏の東北地方を訪れたのは、大学生の時以来かと。
暑かったけど、楽しかった!

で、その、真夏の白神山地で、
見つけてしまったわけです、レアなきのこを。
その名は、ヤドリツブチャワンタケ!

発生している基物は、なんと、きのこなんです!
広葉樹の枯木や立木の地際から発生する、
すりこぎ形〜倒徳利形で真っ黒なマメザヤタケです。

そのマメザヤタケを、白色〜淡褐色の菌糸が覆い、
その上に、赤褐色〜黄色または淡いオリーブ色で、
径1mmほどの無数の小さな円盤形のきのこが発生。
主に夏に見られるようです。

アイスクリームあるいはチョコレートバーに、
ナッツをまぶしたような、形状は、なんというか、
ちょっと、おいしそうにも見えます。
きのこ好きの女子なら、ホワイトデーに、
こんな感じのチョコや飴を送って欲しいと思うかも!
(絶対、思わないと思う!)

当のヤドリツブチャワンタケは、食不適。

まあ、集められないこともないでしょうが、
小さくて、ぼそぼそしていて、
とてもおいしそうには思えません。
なにより、
なかなか貴重なきのこなので、
見つけたら、じっくり鑑賞しましょう。

どちらかというと、
やや南方系のきのこかもしれません。

それにしても、
東京から西へと向かうとき、
飛行機に乗っていても、新幹線でも、
つい富士山を探してしまいますな。
(誰に聞いてもみんなおんなじです!)
きっと、日本人の本能に違いありません。

このコンテンツでは、
				きのこの食毒に触れてますが、
				実際に食べられるかどうかを判断する場合には、
				必ず専門家にご相談ください。