せつない思いのメールが
たくさん届きました
みなさん、連休はどうお過ごしでしたか?
週をまたいでも、ほぼ日編集部から
「北の国から」の話題の灯が消えることはありません。
連続ドラマ版を11話まで「決死隊のように」見終った
darlingは、今日も熱い語りをくりひろげておりました。
(そのうち、「ほぼ日」で書くかも?)
たくさんのメールをありがとうございます!
ひとつひとつ、思いがこもったメールで、
ほんとうにひとりひとりに
「わたしの北の国から」があるなぁと思ったわけで。
もう、とにかく、どんどん紹介いたしまーす!
(掲載したメールのうち、緑色の字のものは、
放送されたばかりの「北の国から2002遺言」の
ストーリーに触れています。
まだ観ていなくて、いまは知りたくない方は、
飛ばして後から読んでください。)
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21年前の若いお母さん役のいしだあゆみさんが
窓から力いっぱい手を振って
「ほたるぅ〜〜」って叫ぶ姿は、
ドラマならではって感じですがたまらんです。
伊佐山ひろこさんのラーメン屋、泥付き2万円・・・
あ〜やっぱり目の前に涙が・・・
目にワイパーでもつけておきたい気分です。
その他、数え切れないくらいの名シーンは
たくさんありますよ。
1ヶ月以上前だったと思いますが、
FMのラジオ番組(ホンジャマカの恵さんの)に
純君役の吉岡くんが出てて、裏話のようなことを話してて、
恵さんが「キミの成長をずっと見てたよ」って、
あとは「えなりかずきくん」も・・
すると吉岡君も「えなりくん」はぼくも見てますと・・
なんかおかしかったです。
それと吉岡君は実はずーと「黒板純」が
大嫌いだったらしいのです。
でも、今回の最終回「遺言」ではようやく、
純くんと仲直りし、純が好きになり、
飲みに行きたくなったと・・言ってました。
(さとっち)
わたしにとっての「北の国から」は、
たぶん巣立ち篇から後、ということになります。
倉本さんの叙情がもうひとつ苦手で、
頭でドラマを作ってる感じが、
どうも僕に距離を取らせてきました。
ただ、五郎がかぼちゃを抱えて
走りよってくるシーンが、たまりませんでした。
僕の中で、五郎が肉体を持っちゃったんだと思います。
僕の、重ね重ねの親不孝がそうさせたんです。
父は去年、胃癌で亡くなりました。
言葉の綾を遣り取りできるような人ではなく、
自分が引き受けたことをただ全身で全うする人でした。
唐さんが「結い」ってことを云ってましたが、
父はそういったことを本気で信じ、それに尽くしました。
冴えない人生だったけど、
葬式にはたくさんの人が来てくれました。
僕は父と違って、言葉の世界が好きだった。
ガンジーさんのコーナーを好んで拝見していましたが、
そういった僕の感じ方は父との中では共有できなくて、
それはとても悲しかった。
田中邦衛さんの芝居は、そんな僕の気持ちを、
いつも溶かしてくれました。
いまは正直、ちょっと途方にくれています。
(すすむ)
やっぱり、いいドラマだなぁって思う。
このドラマを見ていると、人の弱さ、優しさ、強さ、
そして、家族のあたたかさ、
どんな事があっても決して見捨てない信じる気持ちとか、
そういう「人の魅力」を、教えられる気がします。
ついつい、忘れてしまいがちだけど、やっぱり、
人間って、誰だって、どんなに強気な人、強情な人だって、
そんな人としての脆さも持っているのだし、
人を信じようって思えてくる。このドラマを見ていると。
それに、北海道の自然の美しさも素晴らしい。
だけど、私は、個人的に、宮沢りえちゃんの
「しゅうちゃん」が、純と一緒になってくれたら、
一番、五郎さんも幸せだし、いいのになぁ〜って
思っていたので、しゅうちゃんが結婚をして、
遠くに行くことになったのをお父さんに伝えるシーンでは、
思わず泣いてしまいました。
そして、今回、初出演された、唐十郎さん、格好良い!!!
男気があって、惚れ惚れしてしまいました。
お芝居の畑の方だから、テレビでとかで演じているのを
私は見たことなかったので、
「どんな人なのかな?」って前から興味津々だったのですが、
こんなにステキな役者さんだったのですね〜。
大好きになってしまいそうです♪うふふ。
(高橋亜弥)
嗚呼。また泣きました。
しかし、最近の自分はすべてにおいてそうなのですが
悲しい涙ってないんです。
「うれしい」か「ありがとう」の涙ばかり。
“自分が死んだあとの世界を考えて”
遺言を書けという台詞に
実際、自分の死後の身近な世界を想像したら
それだけで泣けてきました。
感謝の気持ちでいっぱいになって。
もし自分が死んだら
いなくなった悲しみより
出会えた喜びを
みなに残せるようにありたいと思うのでありました。
ほぼ日では北の国からブームが到来しているようですが、
わたくしはこの21年、リアルタイムに浸ってきた者です。
確かに、泣けるドラマです。
でも、北の国からは笑いのドラマでもあるのです。
純の独特の語り口、五郎の存在自体、
草太兄ちゃんの強烈なキャラ、
思わず笑ってしまう場面がたくさんあります。
最近の数作はつらい場面が多く、
笑いより泣けるイメージが強かったのですが、
「遺言」では久々に笑いました。
純+結、純+結の義父の場面ではかわいい純くん全開で
「そうだ! こういうドラマだったんだ!」と
懐かしささえ感じてしまいました。
純くんが純くんらしくあるのを見て、
ああ、やっと運命の人に出会えたのだなあと思えたわけで。
ハッピーエンドで良かったなぁと思うわけで。
口調が純風になってしまうわけで。わけで。
やっぱり寂しいなあ。
もう会えないということが、こんなに寂しいとは思わなんだ。
(イカゾー)
あのドラマが始まったとき、
私は小学校1年生でしたが、そのときからずっと見ていました。
夏休みには、だいたい、夕方から再放送もしていたので、
それも何度も見ました。
子供ごころにも、なんともせつなくて、
ものすごく惹きつけられるドラマでした。
小学校の卒業文集に載っている『私の夢』に、
「自分でお金を貯めて、北海道へ行くこと」
と書いたくらい、私の子供時代や、
それ以降にも影響のあったものでした。
(あの時の夢は、まだ、実現していませんが)
昨日の最終回の一番最後、
これまで出演された役者さんや関わってこられた
スタッフの方々のお名前が、ざーっと流れ始めたとき、
なんだか、ドラマの中以上に、感動してしまいました。
21年という年月、7歳だった私から28歳になった私まで、
いつ見ても、どのシーンも、苦しいくらい
切なくて、厳しくて、あたたかくて、美しかった。
あれだけの人が集まって、ひとつのものを
作り上げてこられたということに、とても感動しました。
役者さんたちやスタッフの方々は、
あのドラマの仕事だけをしているわけではなくて、
それぞれの日常があって、それぞれの人生があって、
その中で、あのドラマに携わっていらっしゃるのでしょうが、
おひとりおひとりが、日々、人として、
真摯に年齢を重ねてこられたのじゃないかなあと
思わせられます。
2〜3日前、純君役の吉岡さんが、
テレビの番組の中で、キャスターに、
「『初恋』の雪の中のシーンで、
まだ中学生だった吉岡さんが、
立っていられないほどの寒さの中、
暖を取るように勧められても、
『集中が途切れるからいいです』と言って、ひとりで
雪の中に立っておられたそうですね。すごいですね。」
と言われて、
「あのシーンを撮る時、あたまに雪をかけてもらって
いたんですが、その、美術さんの方が、泣きながら、
『今、全国の中学生のなかで、
お前がいちばん頑張ってる』
そう言って、泣きながらふるいを振って、
僕に雪をかけてくれたんです。
僕が、そう言ったんじゃないんです。みんなに、
そう言わせてもらったんです。」
と話しておられたのが、非常に印象的でした。
最近すごくせつなくなることが多くなりました。
それというのも、“北の国から”が
やっているからなのです。
私はなぜか田中さんを見ていると、
別に死にそうなわけでも、何でもないのに、
ものすごくせつなくてしかたがないんです…
例えて言うなら、
少し腰のまがったおじいさんが
コンビニでお弁当なんかを買っているのを
見てしまったときのようで…
いたたまれないというかなんというか…
別にとうのおじいさんはただ
コンビニのお弁当が好きなだけかもしれないし、
なにも気にしていないのに、
なぜかすごくせつなくて仕方がありません。
ホント田中さん(五郎)は
私のせつなさのツボにはまってしまいます。
(なると)
『北の国から』は、リアルタイムで全部見てきて、
おまけにシナリオ本もそろえてるくらい好きです。
今回の「遺言」に限っていえば、好きな場面は、
唐十郎さんと純くんの海岸での入浴シーン。
純くんのヘタレっぷり(しゃべりも肉体も)に対して、
トドさんこと唐十郎さんのなんと男らしいことよ!
しまいには、全裸で海に向かって仁王立ち!!
ホレボレしちゃいます。
なんかこの気持ち、カーン様を見たときと
同じなんですけど……私だけでしょうか?
(みゆき)
今まで、実家でなぜ両親が
食い入るように見ていたのか理解できませんでした。
しっかり見たのは今回が初めてでしたが、
「カッコ悪い親」と親の生活を
馬鹿にしていた純と蛍が、改めて
「父さんの子どもでよかった」と思う気持ちが伝わってきて、
私はよかったなと思いました。
自分の親子関係もいいものとは言えません。
本当に「こんないき方だけはしたくない」と
思っていることがあります。
純と蛍のように母は男を作って一時期行方不明でした
同じく、父も女を作って現場を
母が押さえたこともありました。
火事ではないけれど、商売に失敗し、
家財を失ったこともありました。
でも、両親は日々を重ね、生きている姿を
本当に見せつけてくれていました。
結婚し、家を離れて毎日の生活を過ごしている今、
カッコ悪くても生の生活を生きていくことを
ぶつけてくれた親に感謝の念を持ったのとおなじく、
純が最後に、「とうさん、あなたはかっこいい」
と言った言葉が、胸を反芻します。
ああ、純くん。
純くんの心にそんな言葉が出てきて、よかった。
時間が解決していくものが
世の中にあるような気がしてなりません。
まだ、若干のわだかまりが私にはありますが、
両親にいいたい。
「あなたたちはかっこいい」って。
(じろう)
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自分と親との関係に触れたメールには、
特にせつな〜い気持ちになってしまいました。
みなさんの心に残るシーンはどれですか?
これがベスト! ということでなくても、
思い出の場面を教えてください。
メールは、表題に「わたしの北の国から」と書いて
goro@1101.comに送ってくださいね!!
(↑五郎でアドレスも作ってしまいました。)
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