COOK
ダイニング部に
集合してくださーい!

森川さんvs.シェフ武井 カレー対決

ちわっす。シェフ武井です。
先代ダイニング部長が結婚退職しちゃってからというもの
ぜんぜん更新のなかったこのダイニング部でありましたが
じつは、鼠穴のキッチン、けっこう稼働してたんですよ。

中継しなかったのは、僕が突然作り出すので、
準備ができなかったから。
「今日、ゴハンつくるけどいい?? 食え〜〜」
と、急に言いだして、いいかげんな料理(レシピなし)を
テキトーにつくってたんです。
肉をもらったからしゃぶしゃぶにしよう、とか、
たらこをもらったからたらこスパゲティつくろう、とか、
そういう感じで。

でもねー、自分で言うのもなんだけど、
けっこううまいのよ、それが。
わたくし、お料理、好きなんざます。
家では、毎日料理してますの。自炊。
夜中の3時に、トンカツ揚げたりしてますの。
34歳独身ヒゲあり料理好き。君のでっかい胃袋まってる。
風呂上がりに一緒にトンカツ食おうぜ!
ちゅうわけで、わりとテキトーにお総菜を作るわけ。

おとといは、豆屋留吉が北海道で
毛ガニを3ばい買ってきてくれたので、
ぜひみんなで食べようってことになったんだけど、
それだけじゃ鼠穴10人の胃袋はいっぱいにならない。
そこでわたくし、 豆ゴハンにしじみのみそ汁、
鶏肉を酒と醤油で煮たやつ、ゴーヤチャンプルー、
にんじんとがんもとちくわの煮物をつくったざんすよ。
これがまたうまかったんだ。
あれ? なんか、えばりんぼ? ごめん。

で、やっぱダイニング中継でしょ!  と思ったわけです。

でもねえ、先代ダイニング部長のような「花」がねえ。
ちょっとないのよ。
ならば、数を増やすか。

で、考えました。鼠穴周辺で料理人といえば、
最終学歴がモランボン調理学校という森川さんがいる!
彼って、ゲームも絵もうまいけど、料理もすごいんです。
得意なのはスパイス&エスニック系。
レストランで食べたおいしいものを
カンと舌を頼りに、再現できるというスゴ腕。
最近は華道も習いだして
「ヨメに行く用意はバッチリさ!」
と悲しい啖呵を切る40歳独身です。

「モリカワさん、一緒にゴハン作らない?」
「なんでー」
「男の料理ですよ。たまにはガツンと」
「いいけど、なにつくるの」
「そーですねー、夏だから、カレー?」
「夏こそ! みたいな?」
「そそそそ。で、みんなに食べてもらって、
 評価してもらいましょう!」
「やだ、評価キライ」
「いいじゃないすか。カレーだし。たかが」
「まあねえ。たかがカレーだからねえ、いいけどねえ」
とナンパして、来ていただくことになりました。
いちおう「対決」なので、敵に作戦を知られてはイカンと、
まだどんなカレーかはヒミツです。
僕も、森川さんがどんなカレーをつくるのかは、知らない。

作り終わってから、発表しますぜ。
てなこって、中継、ごらんあれ!! うっす。

2000-06-22-THU

中継は終了しました。
いや〜、ごちそうさまでした。


シェフ武井です。終わった〜!
2時から始めた中継、
23時過ぎに、終了しました。
見てくださったみなさん、ありがとうございました!

で、「対決」というからには勝敗を決するつもりだったんですが、
これが、勝負がつかなかったのよー。
だって、両方とも、おいしかったんですもの。

森川さんがつくったのは、本格インド風に
あらかじめスパイスをミックスしてつくるチキンカレー。
色は、うこん色。(←読み間違えないよーに。)


徹夜明けの森川さんと睡眠をたっぷりとったシェフ武井。

シェフ武井が、友人のリカちゃんとともに
2人がかりでつくったのは、いんちきヨーロッパ風の
牛テールとトマトのカレー。
それでも、市販のカレールーではなく、
インド製のスパイスミックスを使ったところは、
なかなかエライと思う。
でもまあ、森川さんはいろんなスパイスを
自分でミックスしたのを使ってたわけで、
あらかじめ調合されたスパイスを買ってきたシェフ武井は
ちょっとズルだったかも。


森川さんのスパイスは完全手作業でつくられたのだ!

でも、んまかった。
僕ら(シェフ武井チーム)の味は、
「骨髄がキイてたねー」
「ゴハンにあった!」
「サラっとしてるのに、コクがあるのよね」
という感想をいただきました。
森川さんのは、
「鳥肉とからまったココナッツ風味がサイコー」
「野菜がシャキシャキしてて、それぞれの甘味も出てて、
 個性があった!」
「これは、家じゃ食えない味だねー。
 エスニック!」
という感想。
どっちもおいしそうでしょ?

ちなみに、ゴハンは、共同でサフランライスを炊きました。
アッキイさんが持ってきてくれたパンも、
なかなか合いましたよ。


アッキイさんやシルくんも来て、
みんなでいただきました。


てなこって、本日のレシピっ〜〜〜〜!!!

森川さんのチキンカレー


【材料】

・しょうが 1個
・ニンニク 1個
・タマネギ 1人1/2個×人数分
・ニンジン 1人1/4個×人数分 
・鳥骨付きもも肉 1人1/2本×人数分 
・シシトウ 1パック
・ジャガイモ(メークイン) 1人1/2個×人数分
・キャベツ 1たま
・ヨーグルト(プレーン) 大1個
・ナス 1袋(3、4個)
・ハチミツ 少々
・ココナッツパウダー 少々
・トマト 2ケ
・ギー 2分の1缶

【使った香辛料】

・コリアンダー
・クミン
・カルダモン
・ターメリック
・ブラックペパー
・チリパウダー
・ナツメグ
・シナモン
・トウガラシ
・クローブ

以上を粉砕して、カレーパウダーにした。
#市販のカレー粉+ガラムマサラでもいい。

【作り方】

<準備>
1.鳥もも肉はぶつ切りにし、ヨーグルト、カレー粉、
  塩をもみ込んでおく。
  #できれば一晩そのまま、冷蔵庫で保存する。
2.ジャガイモは半分に切る。
3.タマネギ、ニンジンは、すりおろしておく。
4.キャベツはざくぎりにしておく。

<料理開始>
5.フライパンに油をやや大目に入れ、
  タマネギのみじん切りを加える。
  焦げないように炒め、タマネギの水分をとばす。
  ついでに、つぶしたニンニク、しょうがも加えておく。
6.下味をつけた鳥もも肉は、両面に焦げ目がつくようにやく。
  #なかまで火を通す必要はない。
7.香辛料は、から煎りするか、電子レンジで温め、
  香りを立たせておく。
8.5のタマネギ、6の鳥もも肉、キャベツ、ヨーグルト、
  香辛料、ざくぎりのトマト、
  マンゴチャツネを鍋にいれ、水を加える。
9.顆粒の鳥がらスープを加えて、40分〜1時間煮込む。
  #かくし味に、かつおだしを加えた
10.塩、ウスターソース、醤油で、味を整える。
  #かくし味に、オイスターソースと
   ココナッツパウダーを加えた
11.トッピングに、輪切りしたシシトウ、
  千切りのショウガをのせる。


シェフ武井の牛テールカレー

【材料】

・牛テール 3kg
・タマネギ 12個
・プチオニオン 3袋
・調理用トマト 20個
・しょうが 1個
・ニンニク 1個
・ニンジン 5本

【調味料】

・ガラムマサラ 1箱
・ミートマサラ 2箱
・ギー 2分の1缶
・子牛のブイヨン 1パック
・ブーケガルニ 2袋

<作り方>
1.牛テールを煮こぼし、お湯を切っておく
2.タマネギを薄切りにし、フライパンに入れ、
  ギーでよく炒める。
  約1時間くらい、念入りに、飴色になるまで。
3.トマトを湯むきし、へたをとり、手でつぶす。
4.深鍋に、トマトと牛テールを入れ、水をひたひたに
  なるまで加え、ブーケガルニを加え中火で煮る。
5.飴色になったタマネギに、すりおろした
  ショウガとニンニクを加え、香りがたつまで炒める。
  さらに、ガラムマサラと
  ミートマサラを徐々に加え、弱火で炒める。
6.テールがやわらかくなったら、深鍋に
  プチオニオンと、乱切りにしたにんじん、
  子牛のブイヨンを入れ、さらに煮込む。
7.にんじんがやわらかくなったら、
  5を加えて、よく混ぜ、弱火で
  焦がさないように煮込む。
8.味をみて、塩を加える。


おまけ・サフランライスの炊きかた

1.サフランはあらかじめぬるま湯に浸し、
  色を出しておく。
  色が出たら、サフランは除く。
2.洗った白米に、1とあわせて分量分の
  水を加え、炊く。
3.炊き上がったらすぐに、バタ(10合の米に、
  大サジ2)加え、さっくり混ぜる。
4.好みで、レーズンとクミンシードを入れる。
  (アーモンドスライスなどもよい)

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