KINDER
ガキの頃は、バカだったなぁ。

(7月15日)

わたしは幼稚園の頃、
 それはそれは暗闇が恐くて仕方なかったんです。
 「暗闇から、ショッカー戦闘員が現れる!」
 という、なんとも変な思い込みを信じてました。
 夜、部屋の電気を付ける時、
 スイッチを入れてから電気が付くまでの
 数秒間の暗闇が恐怖でした。
 いつも、「キキー!」という
 ショッカーたちが叫ぶ声が聞こえような
 気がして(たぶん幻聴ですが)、
 恐怖のあまり、倒れそうになりながら
 走って逃げていました。
 こんなおバカなことを、毎晩考えていた私も
 もう26歳です。
 (ゆっかー)

小学生の頃、自然環境に恵まれた土地だったため
 それはもう田んぼや畑が多く、
 遊びのフィールドも幅広かったです。
 そんな土地なので季節の果物がいただける時期は、
 様々な木に登り
 美味しい午後のおやつをいただいていました。
 その中でも特に
 「柿」と「ぐみ」は圧倒的に人気でした。
 誰が言い出したのか
 「木の一番てっぺんの実は、
  太陽がいっぱい当たってすごく甘いらしい」

 子供の頃は純真なんです。
 今は考えるだけでぞっとしますが登ってました。
 限界ギリギリまで…毎年誰か木から落ちてました!
 (き)

小学校の頃、
 家でコップを口に吸い付けて遊んでました。
 真横にしてても、コップが取れないのがおもしろくて、
 熱中していたのだと思います。
 で、そのあと口の周りがまん丸く真っ青になり、
 かっこ悪くて、数日学校を休みました。

 やっと薄くなってきたので、
 母がファンデーションを塗ってくれて、登校しました。
 不思議と怒られた記憶はありません。
 (のこ)

5歳と7歳のいとこ兄弟が、私に出したクイズ。
 「ハリーポッターの、
  秘密の部屋の入り口はどこだったでしょうか!」
 全く知らない私が、
 「うーん、どこだろうなー、うーん、わからないなー」
 と言ったら、
 「ヒント!ちょっとエッチなところです。
  ねーっ!(とお兄ちゃんが弟に向かって)」
 「ねーっ!(と弟がお兄ちゃんに向かって)」
 と二人で盛り上がり、
 「正解は、女子トイレでしたー!!」
 と言いました。
 女子トイレを「ちょっとエッチなところ」
 と表現する幼い兄弟。
 ああ、かわいい!
 ちなみに二人は猛烈な勢いで
 「ハリーポッターと秘密の部屋」の筋書きを
 私に説明してくれるのですが、
 お気に入りの場面を欲望に任せて喋りまくるので、
 聞いていても全くあらすじがわかりませんでした。
 (ななこ)

私の通っていた幼稚園では帰りに
 かんゆが配られていました。
 食べ終わってしまうのがもったいなく
 舌の裏やら歯と歯のあいだに挟んだりして
 少しでも長持ちさせていました。

 かんゆを腹いっぱい食べたいといつも思ってました。
 大きくなって、薬局でかんゆを見つけてビックリ。
 かんゆを肝油と書くなんて・・・。
 ちょっと怖くて、買えませんでした。
 あんなにおいしかったのにな。
 (サカイ)

小学生の頃の夏休みのある日の昼間、
 祖母の部屋でテレビを見ていて
 そのまま寝入ってしまい、
 すごく喉が渇いて目が覚めました。
 寝起きで台所に行くのが面倒で、
 なにか飲み物はないかと
 寝ぼけ眼で部屋を見渡すと、
 黒いフェリックスの柄の
 マグカップが棚の上にあるのを発見。
 あーラッキー、お茶だーと棚まで這って行って、
 カップを手に取り、一口ごくんと飲むと、
 カップの底にはおばあちゃんの
 ピンクの入れ歯が揺れていました。

 かなりショックでした。
 (かよこん)

子供の頃、けっこうおおきくなるまで
 (中学1年くらいまで)
 おもちゃを入れておく場所(戸棚)があって
 その中から音がすると
 あ〜、決して人間の前では見せないけれど
 やっぱりオモチャはオモチャ同士で
 話したり動いたりしてるんだ、

 と思っていました。
 「おもちゃのチャチャチャ」の歌が
 流行ってる頃でした。
 (piro)

小学2年の私にとって
 小学4年の兄は偉大だった・・・
 ある日、おまえの頭文字はH.M
 ゆうちゃんはY.O あきちゃんはA.K
 と近所中の子にいってた。
 なんでわかるんだろう?と不思議だった。
 それから道を渡るとき、あの車は左に曲がるから
 だいじょうぶとか、あの車は右に曲がるとか
 ぜったいにあたるのもすごい!
 としか思えなかった。
 (るる)

こんにちは。
 毎日まいにち、ごくろうさまです。
 私の小さい頃のバカ話を
 話したくなったので、メールします。
 5つ年上の姉に
 「お姉ちゃんはこうのとりが運んできたけど、
  みきちゃんは橋の下で拾った」
と言われ、
 よく泣かされました。
 絶対にそんなことないと思ったんだけど、
 うまく言葉で言えなくて、くやしかった・・・。
 そんな思いが今でもリアルに残ってます。
 (みき)

小学校2年生のとき、
 引っ越しをすることになりました。
 当時住んでいたのは、○○郡○○村という山村で
 複式学級から4クラスもある隣町へ転校するのです。
 ○○市というくらいだから、仕草も洗練されていて
 言葉もきっと標準語に違いないと、
 鏡を見ながら必死に勉強しました。
 でも、思うように話せるまでにはならず、
 転校の日、ドキドキしながら自己紹介をし、
 しばらく周りを観察しているうちに、
 全く同じ方言だと気づきました。
 むしろ、浜言葉で少し乱暴にさえ聞こえました。
 ほっとしたというよりも、
 なぜか失望感の方が大きくて、

 そのことを話したくても、
 子ども心にうまく話せないような気がして
 あの時のせっぱ詰まった自分の姿を
 思い出すのも恥ずかしくて、
 今まで誰かに話したことはありません。
 (みこ)

自分の住んでいる市が
 日本と書いてあるのをみて思い出しました。
 私も子供のころそう信じていたものですから
 いつも近所の山を越えたいと
 しきりに母に訴えていました。
 母はなんでこの子はそんなに
 山越えをしたいんだろうと
 不思議だったそうです。私は
 『向こう側はきっと金髪で
  きらきら輝いてるに違いない!見たい!』

 と思っていたのです。
 (m)

昔は、自分が成人する頃には、
 親は老衰で死んでいるのだろうと思ってました。
 その頃までには自立せねば、と決意してました。
 私は今年で二十歳になりましたが、
 親はまだまだ元気いっぱいです。
 (keina)

先日
 「夜空にかがやく月は、アメリカだ」
 と思っていた・・・
 というメールがありましたが、
 私も同じような思い込みがありました。
 保育園の年中さんのころ、家の住所を覚え、
 また自分は日本に住んでいるという
 自覚がありました。
 当時車で5分の距離にある駅は、4歳児にとっては、
 かなりの長距離移動。
 「お母さん、ここってアメリカ?」
 何言ってるの?と首をかしげる母。
 「だって家は日本でしょ。だからここは外国でしょ?」
 と。自分の事ながらほほえましいわ・・・。
 (K)

小学校2年生のとき、同じクラスのりえちゃんは
 私に歌を教えてくれました。
 よいこノートに「歌詞書いたげるね」と言って
 教えてくれたのは
 「氷雨」。
 その選曲になんの疑問も持たずに、
 なぜか一生懸命覚え、帰り道でも
 「♪飲ませてぇーくださいぃ〜、もぉ〜おすこしぃ〜」
 と小学生には似合わない歌詞をぶつぶつ歌いながら帰り、
 学校では、りえちゃんの猛特訓を受けて
 とうとう完璧な「氷雨」が歌えるようになりました。
 あの達成感は忘れられません。
 今でも「氷雨」はバッチリ歌えます。
 (やすかふぇ)

私は、6年生の時に、
 習い事で知り合った、
 1年生の女の子にとても慕われていたのです。
 私の顔を見るといつも、
 私のあだなを大声で呼びながら駆け寄ってきて、
 いつもにこにこまとわりついてきました。
 ある日、ふざけて追いかけっこをしていて、
 その子を転ばせてしまいました。
 謝って、保健室に連れていったけど、
 その間泣くばかりで、
 一言も口をきいてくれなかったので、
 「嫌われたかな」と思っていました。
 でも次の日、その子はいつものように
 駆け寄ってきて、
 どーんと私に抱きついてくれました。
 私の友達がその子に、
 「昨日ケガさせられたのに、怒ってないの?」
 と聞くと、
 「だって○○(私のあだな)
  大好きなんだもーん!」

 とにこにこ。
 きゅーんとしてしまいました。
 小さい子は「お姉さん」が好きなものだけど、
 弟妹のいない私は、
 そういう風に慕われるのは嬉しい反面、
 いつもどこか不思議でした。
 その子には小さい妹がいて、
 「お母さんをとられて寂しい」
 と言っていたことがあったので、
 特に「お姉さん」が欲しかったのかもしれません。
 そして私も当時なにかと寂しい時期だったので、
 共鳴するものがあったのかも。
 なんとなく、切ない感じの思い出です。
 今、あの子が幸せだといいなぁ。
 (はる)

子供の頃、「シリカゲル」という言葉を耳で聞き、
 「尻翳る」=ホタルの真逆に位置する虫
 だから、タンスの中でひっそり生息しているのだと
 実物を見たことがないのに
 勝手に想像して感情移入していました。
 (TO)

「ガキばなし」を読んでると、
 皆さん子供の頃はやっぱり子供だったんだなぁと思い、
 自分が子供だった頃の事をポロポロ思い出します。
 ここ2〜3年の事、それどころか
 昨日の晩御飯すらなかなか思い出せないのに、
 もう20年以上の前の事は
 よく覚えてるのが不思議です。

 (みづき)

「Gメン75」をものすごく恐ろしがっていました。
 主題歌が流れ、Gメンが一列に並んで
 こちらに向かってくるのがもう、それはそれは・・・。
 いま思うとホントなぜ?なのですが。
 週末というほんわかした気持ちも
 吹っ飛んでしまうくらいに、恐怖でした。
 ついうっかり主題歌を聞いてしまおうものなら、
 1人では決して2階の寝室には行けませんでした。

 なんやかんやぐずぐずして、最終的には寝たフリをして
 (もう寝なさいと言われて眠くないと頑張る!)
 父親におぶって連れて行ってもらうということを
 繰り返していました。
 たぶん寝たふりはバレバレだったと思います・・・。
 内容を見たことはありません。
 「太陽にほえろ」は大丈夫でした。
 (りんりん)

「食べてからすぐ横になると牛になるよ」
 と、小さい頃、言われませんでしたか?
 祖母と暮らしていた頃、よくそう言われました。
 牛になるのは困ると思ったので、
 わたしは、庭の隅に抜いた雑草を
 まとめて取っておいて、干草にしていました。

 これで、牛になっても安心、と思って・・・。
 (りんりん)
 
   
(ミニコメント)

おばあちゃんの入れ歯洗浄中の水を飲んだ話も、
「イニシャル、なんでわかるんだろう?」と
不思議に思ったという話も、たしかにどちらも、
覚えている理由は、わかるなぁと思いましたよ。
肉体に刻みこまれた記憶っていうか。

それにしても、女子トイレについての
「ちょっとエッチなところ」という発言は、
男の子らしくて、かーわいいなぁー。

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2003-07-15-TUE
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