KINDER
ガキの頃は、バカだったなぁ。

(8月18日)

私は勉強大嫌いで、マンガ大好き。
 やっぱり同じ小学校3年生ぐらいの頃
 机の上には勉強のノートを広げて、椅子にすわって
 体を曲げて机の下で「ドラえもん」を読む日々でした。
 なぜその姿勢かというと、机の下には棚があって
 母親が部屋に入ってきたらすぐに
 その棚にマンガをしまえるように。
 そしてさらに、マンガを棚にしまっているところを
 見られても、不自然にならないように、
 床に消しゴムをおいて
 片手はマンガ、片手は床の消しゴムを握る姿勢で
 「今、消しゴム拾ってるの」という台詞を
 用意して、毎日ドキドキしながら
 マンガを読んでました。

 幸いなことにこの台詞は言わないで
 済んでいたような気がします。
 うちの母は、本当に怒ると恐いので、
 20年以上たった今も、焼き芋のことや、
 マンガを読んでいたことは話せません。
 (ももよん)

子どもの頃のうんちのお産話し、出てますねー。
 私の場合、子どもの頃ではなく最近なのですが、
 妊娠初期に
 「うんちすると、赤ちゃん出ちゃう」と
 思ってしまい、うんちするとき、
 そー・・・っとしかふんばれず、
 便秘に悩まされました。

 数ヶ月後には、そんな、
 うんちでふんばる力くらいじゃ、
 赤ちゃんは出てこないコトを、
 身をもって体験したのですが・・・。
 でも、産んでみたら
 「便秘が解消されたのと同じ爽快さ」でしたよ。
 「あー、すっきりしたぁ〜。」みたいな・・・。
 今、妊娠7ヶ月の親友もその頃の私と
 同じ悩みを持っているようです。
 ガキのみならず、妊婦さんは1度は
 「うんちで出産」、思ったんじゃないかなぁ・・・。
 (ささもん)

いま大学生の娘が小学校3〜4年の頃。
 車の後部座席に座った娘が小首をかしげ
 口角をあげた変な笑顔で窓の外へ向かって
 手首を左右に振っているのに気が付き、
 「あ、あんた何やってんの?」と聞くと、
 娘はすました顔で、
 「紀子さんごっこ。
  さっき、知らんおばちゃんが手振ってくれた」
 何か変と思った笑顔は、娘なりに考えた
 「紀子さまスマイル」だったのです。

 それにしても堂々と何キロにもわたって
 紀子さまを演じ続けた娘に、
 「はずかしぃー、いいかげんにしいや」と言いつつ、
 私もついつい車のスピードをゆるめてしまった。
(みっきい)

「野グソに凝っていた」かたの話をよんで
 へーこんな気持ちだったのかと初めて納得しました。
 というのも、うちの息子が
 一時期「野グソに凝っていた」のです。
 毎日毎日、仲良しの子が
 もう嬉しくてたまらないというように
 「おばちゃん、
  またSちゃんがおそとでうんこしたよ!」

 と息せき切って報告にくるので
 ビニール袋とティッシュを持って拾いにゆきました。
 それは、駐車場の砂利の上にあったり
 溝の中にあって葉っぱがかけてあったり
 公園にしてあったりと
 よくまあこんなところででるもんだわと
 あきれて、始末していました。
 私が始末している間、
 お友達はそばで小躍りしているのですが
 息子は影も形もありません。
 こんな犬みたいなことして
 何が面白いんだろうと思っていましたが
 メールを拝見してやっと腑に落ちました。
 そんな息子も今は、死について深く悩む高2です。
 大丈夫だろうかと、とても心配しているのですが
 昔の彼を思い出し大丈夫だと思えてきました。
 (や)

あれは幼稚園生の頃
 親からいつも
 「知らない人についていってはダメ」
 といわれてました。ある日公園から、
 いきなり車道に飛び出した私は車にぶつかり、
 運転していたおじさんが
 「大丈夫?おうちはどこ?」
 と心配してるにもかかわらず、
 この人につかまったらだめだ、
 人さらいかもしれないと、猛ダッシュで逃げました。
 あとを追ってくるおじさん!
 家まで約300メートル、必死で走りました!
 家に着いた私は、ゼイゼイしながら
 「はいったら、あか〜ん」とドアを押さえていて
 家で仕事していた母は何事かと思ったようです。
 結局、家まで追ってきたその方に
 事情を聞いたわけですが
 ケガよりも、おじさんのほうがこわかった。
 今思えば、いい人なのに。
 (る)

知りあいの息子が
 小学校の一年生くらいのときの話です。
 パパが「最近忙しくて寝不足だなあ」といったら、
 息子が「ぼくも最近寝不足なんだ」といったそうです。
 パパが「そんなはずないだろう」というと、
 息子は
 「だってぼく、夜目をつむると
  すぐ朝になっちゃうんだもん」

 寝た実感がないくらい
 良く眠っていたんでしょうね。
 かわいくて爆笑しちゃいましたが、
 いまは二十歳の青年です。
 (とんぼ)

小学生の時マラソンの選手が
 辛そうに走っているのをみて
 「私のスタミナと交換してあげたい。
  そうしたら随分楽に走れるはず」

 と本気で思い、でも
 「私は一般人だから
  私のスタミナ貰ったくらいじゃ、
  選手がすぐ疲れちゃうかも」
 と思いなおし、結局
 「私の疲れてない度数と
  選手の疲れ度数の交換」なら
 スタミナは関係ないから選手も大丈夫なはず!
 と確証してました。
 唯一の問題点は
 「交換した疲れ度数で私自身が
  死んでしまったりしないか」という事。
 あり得ない事を一生懸命考えていました。
 (い)

小学校の5年生くらいのときに、
 トイレ掃除が新たに加わりました。
 今までは高学年の
 お兄さんお姉さんの仕事だったので、
 上級生になった証拠みたいでワクワクしましたが、
 その反面、なんてったっておトイレなので、
 やっぱりみんな真面目にやりたがらなかったのです。
 いつも適当に切り上げて、
 やったような顔をしていたのですが。
 その頃、私のクラスの担任は
 病気で長いこと休んでいて、
 代わりの先生が教育委員会から
 派遣されてきていたのですが、
 その先生はとても厳格なおばあさんで、
 目がぎょろりとしていて
 授業中笑い声を立てただけで怒られたり、
 私たちがやることなすことを
 「くだらない」と切り捨てるので、
 あまり好かれていませんでした。
 その先生が、ちょうど私が
 トイレ掃除当番だった時に巡回に来て、
 適当にやろうとしていた私たちは
 たいそう叱られました。
 その時、先生は自らモップを持たれ、
 「トイレ掃除が好きな子は、
  将来きれいな子になります!!」
 とおっしゃり、それに付け加えて、
 「私もトイレ掃除大好きだったんですよ!!」
 ともおっしゃり、私たちは
 ますますトイレ掃除が嫌いになりました。
 先生には、大変申し訳ないことを思っていたなぁと、
 今ではとても反省しているのですが、
 ちょっと小学生の高学年には
 きかない理屈だったようです。
 (みやび)

子どものころ、
 おばあちゃんとよくお風呂に入っていたのですが
 風呂から出る前には必ず
 祖母と呪文をとなえていました。
 「いちまんがんのとんたんてんの・・・」
 と意味もない不思議な文言。
 おそらく、しっかり
 お風呂に入らせるためだったのでしょう。
 しかし
 「私はこれを言わないと
  お風呂から出ては行けないのだ、
  出てしまうととんでもないことがおこるかも!」
 という恐怖に駆られ、一人ではいるようになってからも
 必ず唱えていました。
 あれから20年余。
 いまだもっておばあちゃんの呪文を
 唱えないことにはお風呂から出られません。
 おかげで(?)これまでとっても健康に、
 仕事も順調にやってこれました。
 ひょっとするとこのまま、
 孫に向かって唱える日が来るのかしらー?
 (た)

人ごみなど歩いていると
 2人組で歩いている人の間を通ることが
 なんとなく快感でした。

 時々、無理やり、間を通ったりしてました。
 2人の間は糸で繋がっていて、間を通るとき、
 その糸を引っ張っているというようなことを考えました。
 挙句の果てに、その糸を手のはさみで切ってしまい、
 そうすると二人の関係は切れてしまって、
 ざまーみろってな感じで…。
 今思うと、なぜ二人の関係を
 きってしまおうと考えたのかわかりません。
 (TAN)

私の住んでいるところの近くに
 「入間野小学校」というのがあるのですが、
 そこの体育館にある緞帳に書いてある学校名が
 どう見ても「人間野小学校」にしか見えないんです。
 人間の小学校って・・・。
 (はるの)

ワタシは小さな頃から胃弱で、
 いつもおなかが痛かったです。
 小さいなりに一生懸命この痛みをやわらげようと、
 あるとき、呪文をつくりました。
 「おなかよ痛くなるな〜。
  痛くなったらお前のおなかに
  なんにも入れないぞ〜〜。
  それでもいいんならおなかよ痛くなれ〜、
  エイッ!」

 これはトイレでおなかをさすりながら
 唱えなければならない呪文で、
 最後の「エイッ!」には
 人差し指をたてておなかに向かって
 気合も込めなくてはいけません。
 実は、今でも重宝している呪文です。
 (ま)

私の家ではひとつ、なぞの風習がありました。
 うちでは毎年夏休みに車で家族旅行をします。
 高速道路をつかい、関東から北海道へ・・・。
 そして料金所にさしかかると、
 私と弟と妹の3人はみんなそろって
 なぜか神社にでもいるように手を合わせるのです。
 「ぱんっぱんっ!」っと景気よく手を打ち鳴らし、
 ちゃんと手を合わせるのです。
 どうやらお金を払う=お賽銭のイメージが
 あったようです。
 一体なにをお願いしているのやら・・・。
 もちろん料金所のおじさんに笑われたのは
 言うまでもありません。
 そして私ももう高校生になりましたが
 実は今でもやっていたりとか・・・。

 (ゆぴ)

小学生の時によくやったいたずらです。
 泥をこねて、犬のフンの形にしたドロ団子を
 いっぱい作り、
 近所中の電信柱の下に置いてまわりました。

 今考えると何が楽しかったのかわかりませんが、
 泥で作った犬のフンもどきが妙にリアルで
 姉と二人、得意げだったのを覚えております・・・。
 ご近所の皆様本当にごめんなさい。
 もうしません。(←あたりまえじゃー!)
 (H)

ぼーっとした幼児だった私は
 3〜4歳のころ、しょっちゅう溝に落ちていました。
 「ああ、またやった」という諦観と、
 それでもどことなく途方にくれた気分で、
 底から地上を見上げたものです。

 年子でいつも一緒にいた姉が、近くの大人を
 呼びに行って引っ張り上げてもらうよう、
 母に言いつけられていました。
 姉の話によると近所の人が父に、
 「娘さんが落ちるから側溝にふたをすることにした」
 と言いに来て、静岡県富士市のその界隈では
 全国でも早い時期にあたる1970年代に
 溝に蓋がついたんだそうです。
 そのころの写真を見ると晴れた日でも必ず長靴です。
 (L)

(ミニコメント)

毎日(2か月間)ガキばなしを読み続けてくれている
人の中には、なんか、ほとんどの話が、なぜか、
すでに読んだ気さえするのではないでしょうか?
デジャブが次のデジャブを呼んでいるんですよね。

部屋で勉強しているふりをして
マンガを読んでいるという状況は、
きっと、何百万人が味わったことと思います。

「うんこをすると赤ちゃんが」
というのは、同様の体験をいっぱいいただいていて、
とても驚きました!

あなたや、あなたのまわりの「ガキばなし」は
postman@1101.com
こちらまで、件名を「ガキ」として、
どんどん、おおくりくださいませー!!!

あなたや、あなたのまわりのガキばなしを、
件名に「ガキ」と書いて、
postman@1101.comに送ってくださいね!

2003-08-18-MON
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