KINDER
ガキの頃は、バカだったなぁ。

(10月11日)

・中学時代の担任の男の先生は、
 お話をしてくださる際に
 「あー」とか「えー」とかを
 さんざんはさんでくる方だったのですが、
 あるときその使い方に
 厳格な法則があることに気づきました。
 「明日の予定ですが、あー・・・」
 「ほかの先生もそうおっしゃってますし、いー・・・」
 「ということでがんばりましょう。うー・・・」
 「ですので、えー・・・」
 「ですけども、おー・・・」
 区切る言葉の最後の音の母音をのばしてるんです。
 もう絶対なんです。気付いたときの衝撃といったら!
 わたしに母音と子音の関係を
 身を持って教えてくださった恩師です。
 国語じゃなくて体育の先生でしたけど(笑)。
 (のり弁女)

・アンダーライン話で思い出しました。
 今は昔、ぼんくら女子高校2年の時です。
 県下一の進学校に通ってた兄のクラスメイトから
 「世界史」の教科書を譲り受けたのです。
 その教科書には、「私だったら絶対引かないわ〜」
 というところにまで、
 きっちりとびっしりと線が引かれてありました。
 え?こんなのまで?と思いつつも、
 その線に従って勉強をしてみたところ、
 「先生、この教科書から出題したの?」
 というくらい、百発百中で
 そのアンダーラインのところが
 テスト問題に出るではありませんか!
 アタマの良いヒトというのは目の付け所が違うのだなあ、
 とぼんくらはしみじみ感動し、
 「勉強のコツ」というものを学ばせて戴きました。
 名前も知らないお兄ちゃんのクラスメイトさん、
 ありがとうございました。
 あなたのお陰で、世界史はいつもいい気分でした。
 カタカナさえ間違えなければ、満点でした・・・。
 (ぷー)

・小学校5年生くらいの時、都道府県名と
 県庁所在地をすべて漢字も正確に覚え、
 白地図に書き込むテストをすると宣告されました。
 漢字を間違えても
 地図の場所を間違えてもだめなのです。
 皆一様に焦りました。
 ところが私はなぜか前日までまったく何もせず、
 当日を迎えました。
 そして直前になって焦ったのか、それとも
 そういうチャレンジを自分に課してみようと
 思ったのか(たぶん両方でしょう)、25分休憩で
 すべて頭に叩き込もうと決めました。
 当時2時間目と3時間目の間にそういう休憩があって、
 いつも運動場で遊ぶのですが・・。
 私は必死で集中しました。
 普段から地図帳が好きで、
 穴が開くほど見ていたので位置関係はほぼ大丈夫、
 しかし県名と県庁名が違う県が
 ネックになってきます。
 そこで語呂合わせを考えました。
 いも(岩手・盛岡)、みせ(宮城・仙台)、
 いみ(茨城・水戸)・・おお、ちゃんと言葉になっている!
 と満足しながら覚えていきました。
 ・・がそれもそう長く続かず、
 語呂合わせとしては苦しいものが生まれ始めます。
 とう!(栃木・宇都宮)、
 さうら(埼玉・浦和←今は違いますネ)、
 ぐんまえばし(もはや語呂合わせとも呼べない)
 ……これらは大変不本意でしたが良いのを
 考えている場合でもないので諦めて覚えました。
 結果は満点でした。嬉しくなって
 友人に語呂合わせの一部を
 紹介したりした気がします。
 そして今でも全部覚えたままですが、
 高校・大学受験にも、日常生活にも
 特に役立っていないようです。
 ただ、自分の中で「ちょっとした伝説」として
 語り継がれ(?)ています。
 (空飛ぶ木魚)

・うちの息子は高校時代、部活に全てをかけていた為、
 授業中はほとんど寝て過ごしたバカ者です。
 しかしさすがのバカ息子も落第するのは
 いやだったらしく、
 テストの前の日だけは勉強していました。
 しかし寝てばかりで全く授業を受けていないのも
 同然の息子が、たった一日でできるはずもなく、
 考えた末、編み出した究極の勉強法は...。
 おかん(私)に試験勉強をさせるというもの。
 つまりテスト発表のあとその範囲をおかんが勉強し、
 前日に数学や物理などはわかりやすく説明、
 暗記物は出そうな所をピックアップしたものを伝える、
 というわけです。なんだそりゃ!
 そのため大幅に試験勉強の時間は短縮され
 一夜漬けでも何とか赤点を取らずにすみ、
 なおいっそう部活に専念することができました。
 (それでいいのか!とは思うけど)
 ただ悲しいかなおかんは理解力がいまいちだったため、
 おかんの言うように解いて間違っていた、
 ということも多々ありました。
 この勉強法....よい子の皆さんは
 決して真似をしないで下さい。
 (まるん)

・中学受験のとき、(もう15,6年前です)社会科で、
 日本の100万都市の人口順位を覚える、
 というのがありました。
 これがいまだに覚えているんです。
 都市名の頭文字を取って「とよおなさきこふかきひ」
 まるで呪文のように覚えていました。
 (東京・横浜・大阪・名古屋・札幌・
  京都・神戸・福岡・川崎・北九州・広島)
 これを書いていたら、今の順位は
 どうなっているんだろう?って
 すごく気になったのでインターネットで見てみたら、
 神戸と京都が逆転、北九州と広島も逆転、
 そして新たにさいたまと仙台が加わっていました。
 今の小学生は「とよおなさこきふかひさきせ」って
 覚えているんでしょうか?
 私の記憶を最新情報に書き換えるのは無理そうですが。
 あと、鉄鉱石の輸入相手国とか、覚えてましたねぇ。
 ちなみに、「日本の三大河川」とか、
 今でも変わっていないであろう情報に限って
 思い出せません。
 (よーこ)

・テストの前の『勉強してないよー』、
 なんだか懐かしく思いました。
 だってだって、お仕事では
 『やってません』なんて言おうものなら、
 『じゃぁ何しにきたの?』って言われますもの。
 わたしも学生の頃はテストの前に
 『勉強した?』と聞かれると、『全然してない!』
 『宿題やった?』と聞かれると、
 『ようらしたー』と言ってました。
 まるでじいちゃんばあちゃんの
 『よか天気ですねー』のようなご挨拶のように。
 人に聞かれて『全然してない!』というのは
 よしとして、自分から『全然勉強してない!』と
 言ってる人が、クラスで一番の成績だったりしたんです。
 そしてそんな人はホントに勉強しなくても、
 よい点が取れる人だったような気がします・・・。
 ※『宿題やった?』、『ようらしたー』という会話の
  『ようらしたー』という文句は、
  ”適当に”とか、”とりあえず”、
  ”分からないけれどやるだけやった”とかいう意味の
  九州のとある地方の方言です。
 (つぼ)

(ミニコメント)


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2003-10-10-FRI
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