KINDER
ガキの頃は、バカだったなぁ。

(10月30日)

・小学校4年生の時、
 近所の廃車置場にあった冷凍車に
 秘密基地をつくりました。
 友達と3人で作っていたのですが、
 そのうちたくさんある廃車の中で
 宝探しが始まりました。
 交通安全のお守りとか小銭とか、
 いっぱいあるんです。
 で、僕は何故か発炎筒を大量に集めたんです。
 説明の図を見て、蝋燭みたいなものだと
 勘違いしたんです。
 「秘密基地の灯りにしよう」
 そして3人で、すべての廃車から
 発炎筒をかき集めました。
 んで僕だけ抜け駆けして、
 冷凍車の荷台に隠れて一本擦ってみたんです。
 そしたら、想像を裏切る炎っぷり。
 びっくりして投げ捨てたら、
 その先にあった毛布に燃え移り、
 隣の車のシートも燃え上がり……。
 僕は真っ先に逃げました。
 でもやっぱり戻りました。振り返ったときに
 真っ黒な煙の柱を見て、我にかえったからです。
 3人で近くの公園から水を運んで消そうと
 努力したんですが、そのとき使った容器ってのが
 「オロナミンC」のビンだったので、
 間に合うはずもなく、まもなく消防車が2台も来ました。

 通報したおばちゃんに、
 「あれ!あれ!あんたらがやったの?」
 と問い詰められたとき
 「だ、大丈夫で、です!あれはちょっと。
  必ず消し止めます!」
 と無理な宣言をしたのを思い出します。
 そのあと交番に親を呼ばれ、
 母親は何かにサインしていました。
 父は胃潰瘍で入院していたので
 大目玉くらわずに済みました。
 ともだちのぐっちょは
 「お父さんに怒られる〜」って
 ずっと泣いていましたけど。
 ガソリンの残った廃車に
 燃え移らなくてよかったです。
 無知は時に命を危険にさらすということを、
 痛感した事件でした。
 (m)

・小学生の頃、虎はライオンの子供だと思っていた。
 何故なら、人間も大人になるにつれ、色んな所から
 ”毛”が生えてくるので、
 虎も、大人になると、
 毛がはえてライオンになると思っていた。
 が、そうじゃないと知り、かなり驚いた。
 なにより、誰にもその事を話してない事に
 かなり安心した。
 (オカマル)

・子供の頃、祖母の見舞いに大病院に行った時の事です。
 院内をはしゃいで走り回っていた私は
 障害物にぶつかりました。
 見上げると全身に包帯で
 ぐるぐる巻きにした人間でした。
 彼はやさしく抱きかかえてくれて
 「走っちゃだめだよ」という言葉にも
 「ぎゃぁ〜〜!ミイラ男だぁ〜!!
  恐いよう〜。助けてぇ〜」と泣きながら
 逃げ出したことを思い出しました。
 きっと彼は辛い病気であったのでしょう。
 本当にごめんなさい。
 (徳左衛門)

・私には「人をあだ名で呼べない」トラウマがあります。
 その原因は、明らか。
 小学校に入学したとき、同じ保育園から入学した子は、
 お友達の島ゆきこちゃん(仮名)だけでした。
 もともと人見知りだった私は、知っている顔を見つけて
 よろこんで「ゆきちゃ〜ん」と大喜びで駆けよったところ
 「もう小学生になったんだから、
  ゆきちゃんなんて呼ばないでよ!
  島さんって呼んで」
 と一喝されてしまいました。
 今でも「もう仲良くなったよね?
 下の名前で呼んでもいいよね?」と、
 びくびくしながら、それでも
 名字で呼びかけてしまう私です。
 (モコエム)

(ミニコメント)


今回は、ちょっと暗めの「ガキの頃の話」を
おとどけしました。
マンガ『二〇世紀少年』のような秘密基地の話、
いろんな、人には言えないような思い出もふくめて、
ガキの頃、なんでしょうねぇ……。
        (木村俊介)

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2003-10-30-THU
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