KINDER
ガキの頃は、バカだったなぁ。

(11月13日)

・キリスト教の女子校に通っていたので、
 クリスマスはいろいろな行事が盛りだくさんでした。
 クリスマスの4週間前から、各教室に、
 4本のろうそくを立てたリースを
 天井近くに吊るしていたのですが、
 クリスマスの4週間前には1本だけに点火し、
 3週間前には2本…というふうにしていき、
 最終週には4本全てに点火するというもので、
 結構ロマンチックできれいでした。
 ゆっくり燃えるろうそくだったようで、
 授業中もずーっとろうそくには
 火を点けたままだったのですが、
 ある時、授業中に
 ろうそくの火がリースに引火してしまい、
 みんなが気付いた時には、ゴーゴーと激しく、
 今にも天井に届きそうな勢いで燃えていたそうです。
 教室中はパニックになりましたが、
 先生がほうきでリースを叩き落として消火し、
 事なきを得たのです。
 ただ、それ以来、学校中で点火禁止令が出され、
 私はちょっとガッカリしました。
 (アイスオーレ)

・中学生の頃、技術の授業で椅子を作るため、
 大工道具を全員で共同購入しました。
 その中に「きり」が入っていたのですが、
 なぜか天井に投げて突き刺すと言う遊びが流行り、
 授業中も先生の目を盗んでしょっちゅうやっていました。
 そんなある日のこと、一人が投げた「きり」が
 深く刺さっていなかったらしく、
 いつもなら引っ張って抜く所を自然落下してきて、
 隣の席の奴の足の甲に突き刺さったんです。
 足の裏まで突き抜けたので中履きは真っ赤で、
 あたり一面血の海でした。
 それ以来学校には持ち込み禁止となり、
 次の年の共同購入には「きり」が外されていました。
 (あっちゃん)

・小学校3〜4年くらいのころ、
 おまじないが流行ってました。
 消しゴムに好きな人の名前を書いて、
 他のだれにも触られずに使い切ったら
 恋がかなうってやつです。
 欲張りな私は、一番大きな消しゴムに、
 赤いマジックで彼の名前を書いて
 ご丁寧に「赤い糸」をまけばより強力かと、
 なぜか手近にあった
 赤い針金みたいなものまで巻いて準備しました。
 そして学校に持っていった当日、隣の席の男子に
 なんだこれ!とあっさり使われ、
 おまじないは初日で無に。
 欲張ってめだちすぎた私がいけなかったのです。
 大体、そんな大きな消しゴム、使い切れないよ……。
 思えば、おまじないってほんとに色々やったなぁ。
 (のあ)

・小2のとき、意地悪な男の子がクラスにいました。
 叩いてきたり、足を踏んできたり、
 私のいやがることばかりしてくる子で、
 のび太くんをいじめるジャイアンみたいな奴でした。
 小2の終わり頃、急に転校することになりました。
 転校する前、担任の先生がそっと、
 「○○くんからお手紙預かってるわ。読んであげてね」
 と一枚の作文用紙を渡してくださいました。
 書いたのは、そうジャイアン野郎。
 「○さんへ
  ぼくわ、きみにいろいろいじわるをしたけど、
  わざとしたんじゃないよ。
  いま、ぼくわ、きみにてがみをかいている。
  きみもぼくにてがみをくれ。
  ぼくのじゅうしょわ……だ。わかったか。
  それじゃあ、ばいばい」
 誤字の目立つ文、それもキタナイ字、
 おまけにあまり上手とはいえないイラスト入り。
 味も素っ気もない作文用紙に書いたラブレター?もどき。
 手紙をくれ? 冗談じゃない。結局出しませんでした。
 彼にとって私が初恋の相手だったかもしれませんが、
 私は幼友達のSくんが好きでした。テスト用紙の裏に
 「せんせい、私ね、Sくんが好きなの。ないしょね」
 なんて書いてました。
 もちろん、当のSくんは
 そんなこと全然知りませんでしたけど。
 初恋は実らないものなんですねぇ。
 (ミッシェル)

・小学5年生の頃、友達のOくんのことが好きでした。
 ついに告白することを決心して紙切れに「好き」と書き、
 放課後、既に帰ったOくんの上履きの中に入れました。
 しかし翌日もいつもと全く変わらない様子のOくん。
 放課後、Oくんが帰ってからもう一度下駄箱に行き、
 彼の上履きの中をよくよく見れば、
 つま先のほうにグチャっと潰れたラブレター。
 「…気付かずに履くなよ…」
 と思い、なんだか告白する気が失せて、
 結局そのまま小学校を卒業してしまいました。
 (ゆに)

・ハハの友人が初恋相手に
 「恋しい恋しいあなた様」とラブレターを書いたら、
 書いた相手から
 手紙が赤ペンで採点されて返ってきたらしいんです。
 よく読んだら「変しい変しいあなた様」になってたらしく、
 「笑いが止まらんわ!」と思い出して
 ハハは大笑いしてましたが、何となく、きっとハハも、
 その人のことが好きだったんだろうなぁ〜なんて
 思ったってこと、ふっと思い出しました。

 私の場合は、小さい頃から、
 仲良しのたっちゃんが泣き虫の私を
 いつもいじめっ子から守っていくれていました。
 自分も弱いのに、いつも歯を食いしばって
 いじめっ子の前に仁王立ちになって
 かばってくれていました。
 大好きでいっつも一緒に遊んでたのですが、
 幼稚園卒園と同時にバラバラになってしまいました。
 大きくなったらケッコンしようね、
 そしたらいつでも守ってあげれるなんて
 かわいい約束をしたものですが、
 大人になるまですっかり忘れていました。
 そんなある日、突然届いたおばさんからの手紙で、
 たっちゃんが今から10年ちょっと前に
 10代で亡くなっていたことを知りました。
 短い文章の中で、たっちゃんがいつも私が
 「泣いてへんかなぁ〜」と気にしていたので
 手紙を送ってきた、ということが書いてありました。
 心強いナイトがいなくなってから
 自分が強くなるしかないと!
 泣かないオンナになっていましたが
 その時は泣いたなぁ〜。
 そういえば10年位前から夢といえば夢なんだけど
 つらいときにはかならず背の高いクセ毛の男の子が
 「大丈夫だよ」っていつも言ってくれるんだけど。
 あれはたっちゃんなのかなぁ〜。
 相変わらず私のこと守ってくれてるのかな。
 初恋話を読んでいて、久しぶりに切なくなりました。
 (V008)

(ミニコメント)


今日は、長めに、初恋の話も、おとどけしました。
ほんとにドラマみたいな体験も、いっぱいあるんですね!

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2003-11-13-THU

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