KINDER
ガキの頃は、バカだったなぁ。

(11月21日)

・ガキの頃…に掲載されていた
 「べろネタ」ですが、物を飲み込む瞬間に、
 「必ず舌が上あごのほうに移動し
 口の中が真空状態みたいになる!」
 ということを最近、発見して、
 唾液腺の存在に気づいたときくらいの
 おどろきでした。
 大人になるとこういう発見って
 あんまりないですよね。
 (とよ)

・中学の頃、理科の実験で
 魚の「解剖」をする事になり、
 グループに分かれ、それぞれ
 自力で魚を調達する事になりました。
 私のグループは、みんな嫌がる中、
 いやにヤル気のある男子が手を挙げ
 彼に一任する事になりました。
 そして、解剖当日。現れたのは、
 巨大魚スズキ。
 そう、彼の実家はお寿司屋さんだったのです。
 大将である彼のお父さんが「調理実習」と間違え、
 持たせてくれたそうです。
 刺身包丁をメスに持ち替え、
 シャシャシャと鱗をやっつける彼。
 誰もが華麗な手さばきに注目!
 解剖ですよね?

 結局、三枚に下ろしてくれました。
 もちろん内臓は無傷です。
 しかし刺身にする前に先生に阻まれ(当然!)
 試食は断念しました。
 あれは美味しそうだったな〜。
 (大阪市 チームそよかぜ 23歳)

・私が幼稚園に通う頃、
 「赤影」の再放送世代である私の周囲では
 やはり忍者ごっこが定番のひとつでした。
 折り紙で作った手裏剣を持ち、
 夜店で買ってもらった
 プラスチック製の忍者刀を背負って
 私がなりきっていた忍者の名前は
 どういう訳か「がんもどき」でした。
 何故がんもどきなのかは記憶にありませんが
 自分で付けた名前である事だけは覚えています。
 (由多)

・よく学校で「将来の夢」とか書かされますよね。
 高校生の頃、何かで
 「将来の夢」を書かなければならなくなり、
 将来を具体的に考えることができなかった私は、
 かといっておざなりの職業名を書くのにも抵抗があり、
 「今日の空の色を知っている人になる」
 というような事を書きました。
 少し「こっぱずかしい」想いと共に、
 時々その事を思い出します。
 「最近、空、見てないなぁ」と思う日もあり、
 「知っているのは今日の空の色だけだ」と思う日もあり、
 「そんなもん見てられっかよ」と思う日もあり。
 今の自分を振り返る1つの指針になっています。
 今、朝からの雨が止み、薄くなった雨雲に
 その上にある光を感じることができる。
 そんな空を見ています。
 (ちょこち)

・私、戦後生まれですが父の関係で
 中国大陸で4歳ごろまで育ちました。
 が、ほとんど記憶にありません。
 しかし1つだけ、夢か現実かわからない風景が……。
 白菜かきゃべつがごろごろと地平線の方まで
 つながっている畑の中に1人座らされていて、
 横の小高い所ではドラム缶に、
 1匹の豚がまるごとグツグツ煮え、
 大人達が忙しそうにしている。
 その風景が額縁の中の絵のように
 ずーっと記憶に残ってます。
 両親に聞いた事もあったのですが、
 返事がはっきりしませんでした。
 その後日本の小学校でぎょうちゅう検査、
 うんちをマッチ箱にいれて提出する検査で
 教室で1人だけひっかかったのです。
 私は中国でのあの記憶がよみがえり、
 きっと、きゃべつかはくさいを
 土のついたままむしりとって食べたせいだと思いました。
 (M)
 
・安全地帯のワインレッドの心を聴くと、
 口の中に甘さが広がります。
 ちょうどこの曲が流行っていた小学生のころ、
 給食にワインゼリーなるものが出て、
 ワインを知らない幼い私は、
 「ワインってこんな感じ〜?」
 と、食していました。
 ワインを飲める今となっても
 どうもこの曲は、ワインゼリーの味を思い出させます。
 しかし、給食にワインゼリーって、
 私の正しい記憶なんだろうか?
 ワインレッド色のブドウゼリーかも、
 と不安になったりして。
 (MIYUKI)

(ミニコメント)


風景と渾然一体になったガキの頃の思い出って、
なんか、一緒にその場にいるような気がしていいなぁ。
「べろネタ」をはじめ、自分の体への興味って、
これも、子どもならではですよねー。

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2003-11-21-FRI

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