KINDER
ガキの頃は、バカだったなぁ。

(11月27日)

・長男がインフルエンザで
 40℃の熱をだしたときのこと。
 真夜中、ぼ〜っとしながらも
 起きていた息子につきあって、
 テレビをながめていたら、突然、
 「ぎゃ〜っ!!」と叫び、
 壁の時計から手が出てきて首を絞めてくる、
 というようなことをわめきちらしたのにはたまげた!
 当時夫は長期出張中。
 病院は嫌だ!と暴れる長男を
 抱えていくことも出来ず、
 まだ小さかった次男をおいていくことも出来ず、
 ひたすら朝が来るのを待ってました。
 無事治ったからよかったけど、
 後日、インフルエンザのような病気で
 幻覚症状が起きた場合には、即救急車を呼びなさい、
 とテレビでお医者さんが言ってるのを聞いて、
 ぞ・ぞ・ぞ〜。
 今、めちゃくちゃあまのじゃくな性格で、
 てこずっているのはその後遺症?
 (たたたんたん)

・小学校高学年のとき39度の熱を出しました。
 そのトキの夢は
 体育館のように天井の高い
 真四角の部屋に多くの人が立っていて、
 そこに突如、巨大な玉が現れ、
 転がるごとに人を飲み込み
 自分は走って逃げる、というものでした。
 目が覚めたとき、泣き喚きました、さすがに。
 それ以降、そこまでの熱は出てないので、
 二度と現れませんでしたが。
 (セイチン)

・中学生の頃、
 はじめて42度という高熱を出しました。
 自分の中のメーターを
 振り切って閉まったかのようにハイになって、
 勝手に体が踊りだしました。
 その後、有り余る高熱パワーのせいか、
 「よ〜し、宿題でもするか!」
 と普段はしない勉強を始めたりもしました。
 体がしんどいという感覚はまったくなかったです。
 微熱くらいの方がよっぽどダルくて
 しんどいと思います。
 (こえり)

・高熱が出ると、
 からだがばらばらになるような感じになります。
 以前、職場で高熱が出て、
 早退させてもらったのですが、帰り道、
 手足がばらばらになってしまいそうで、怖くて、
 からだの中心に意識を集中させ、
 「がんばるぞ、がんばるぞ」
 と念じながら必死で歩きました。
 まだ手はある、足もある、大丈夫!って感じ。
 (RUN)

・小学校低学年の頃です。
 就寝時間は何があっても
 9時という家に育った私が
 誰がいつ寝ようがおかまいなしの
 従兄の家に泊まりました。
 あまりの自由さに
 興奮しまくった私は眠ることができず夜中、
 隣の従兄のいるドアをそっと開けると
 彼も眠れない様子。
 仕方がないので真っ暗な部屋に
 勉強机のライトを点け
 どちらからともなくふたりで
 ゴソゴソと折り紙を始めました。
 そのとき従兄がポツンと呟いた
 「このまま徹夜しようか」という言葉。
 もちろん9時就寝の身に
 そんな考えがある訳ありません。
 それはそれは物凄い衝撃でした。
 静まり返った6畳間に
 言葉を交わすこともなく黙々と折鶴を折るふたり。
 指の動作が音になって聞こえてきそうでした。
 ふたりの呼吸の音を誰も掻き消さないなんて、
 蛍光灯の白がこんなに生々しいなんて、
 世の中にこんな時間があったなんて、
 何も知らなかった。
 徹夜が当たり前になった今でも
 一言にして世界が倍増した風景を忘れられません。
 (よだか)

・小学6年生のころ、夜中に
 富士山に登って頂上で朝日を拝むという
 登山イベントに参加しました。
 8合5尺まで登ったところで
 仮眠をとることになったのですが、
 一息ついてふと見渡すと、
 いつもは高く見上げているお月様が、
 真正面に見えたのです。
 よく見ると、私の足もとには
 雲海が広がり、白いじゅうたんを照らすように
 月が輝いていました。
 まるで雲の上をちょっと走ったら、
 月までいけそうな感じでした。
 「私は雲の上の月と同じ高さまで登ったんだ」
 と思うと、なんだかとてもうれしくて、
 なかなか仮眠をとることができませんでした。
 今でも「感動した風景」といわれると
 その時の雲と月を思い出します。
 (くん)

(ミニコメント)


今回は、darlingも風邪のまっさいちゅうということで、
子どもの頃の病気の思い出、を、おとどけしてみたよ。

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2003-11-27-THU

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