KINDER
ガキの頃は、バカだったなぁ。

(12月15日)

・私が最近本棚から引っ張り出した本があります。
 その本は子供がサンタさんに出した手紙を
 フランスの郵便局がまとめたものです。
 さすがフランスのちびっこたち、情熱的です。
 「9月のはじめから
  たくさんあなたのことを考えています」
 なんて手紙の冒頭から
 サンタへの愛をぶちまけてしまう子もいれば
 「来てくれなかったのは、
  ぼくのことがきらいだからですか」
 とすねてみせる手口もあるようです。
 「去年はたくさん頼んだから怒ってますか。
  今年はひとつにしました。お金がいいです」
 フランスも不況なんだね。
 「わたしがクラスで
  どんなにいい子だったかみてくれましたか」
 「うちは都会だからストーブなんです。
  やけどしないようにしてください」
 「ドアをちゃんとあけておきます。
  犬がいるけどおとなしいからこわくないですよ」
 「去年は違うものが届いたので
  今年こそは間違えないでください!」などなど。
 一生懸命書いたであろうサンタの絵や
 たどたどしい文章の連続で
 なんだかうれしくなってきます。
 「空のいちばんうえ」「お空の星のあいだ」
 「大きなもみの木通り」「真夜中通り」
 なんて住所が書かれた封筒を手にする
 郵便局のひとたちもうれしいんでしょうね。
 私ももう充分大人な年齢ですが
 こういう手紙は、きっとどこかに
 何かを届けている気がしてなりません。
 (こんぽ)

・私の6歳下の弟は小学校2〜3年生ごろまで
 サンタさんを信じていました。
 言葉を発するようになってからその歳まで、
 毎年恒例の「叫びタイム」がありました。
 1Fの居間の窓をあけて、
 サンタさんに聞こえるくらいの大きな声で
 今年ほしいプレゼントを叫ぶのです。
 というか、家族全員で彼をそそのかし、叫ばせる。
 もちろん、両親、祖母、私、が見守りつつ、
 今年はあれが欲しいんだな、と
 それを聞いて判断していました。
 当日は枕元にプレゼントを置くのではなく、
 その叫んだ窓の外へ置いておく、
 というニクイ演出も父親はやっていました。
 そんな彼ももう23歳、アゴヒゲに煙草が似合ってます。
 (ゆう)

・「サンタクロースっているんでしょうか?」
 という絵本があります。
 アメリカで、9歳の女の子が、
 「サンタっているの?」
 という手紙を新聞社に出し、
 新聞記者が真面目にそれに答えている本です。
 「サンタはいます。サンタがいなければ、妖精や魔法使い、
  すべての目に見えない美しいものも
  いないということになってしまいます」
 たしか、そんなような内容でした。
 私は、子供の頃のクリスマス、
 親が夫婦喧嘩した腹いせに、
 そばで喧嘩を聞いていた私に
 「サンタなんていないんだからね!」
 と怒り、それで知りました。
 サンタの話題になるたびに
 親の不仲のことや、あんな形で知らされた悲しさを
 思い出してせつなくなっていたのですが、私が
 子供の頃、あの絵本のように言ってくれる大人がいたら
 どんなによかっただろうと思います。
 これから、サンタっているの?と聞かれた親御さんたちは
 「サンタクロースっているんでしょうか?」
 を買ってあげる、というのも、子供の心を傷つけない
 よい方法ではないかと思います。
 (北海道・ぎょもこ・29歳)

・息子が幼稚園の頃、クリスマスイブの夜、
 私達はまだ起きていて、別の部屋にいたのですが、
 突然目覚めて枕をつかんで
 「サンタさんが来た!」
 と大喜びで私達のところへ現れたのです。
 まだ、プレゼントを置いてやっていなかったので、
 ちょっと、焦りましたが、
 「まだ、サンタさんは来ていないよ、
  早く寝ないと来てくれないよ」
 と言い聞かせてもう一度寝かせた後、
 プレゼントを置きました。
 小学3年生になった今も、
 時々寝ぼける息子ですが、クリスマスが近づくと、
 そのときのことを思い出します。
 (匿名希望)

(ミニコメント)


サンタさんへの手紙って、かわいらしいなぁと思いました!

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2003-12-15-MON

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