(12月20日)
・子どもの頃、おもちゃの
クリスマスツリーさえ置く場所もない
小さな社宅で、毎年母は
大きな黒い模造紙を壁に貼り
ツリー形に切った緑色の模造紙をその上に貼り
そこに飾り付けをしたものでした。
ツリーのてっぺんには
必ず金色の星をくっつけ、
綿の雪をまんべんなく巡らせ、
小さなサンタさんだのブーツだの
ツリー飾りをぶらさげました。
毎年少しずつ新しい飾りを
買ってもらうのも楽しみでした。
当時は2次元のツリーに
若干物足りなさを感じていましたが
今思えば母のクリエイティブ心に拍手してしまいます。
(たった)
・私ではなく、旦那の子供の頃のクリスマス話です。
男二人兄弟で長男の旦那さんは、
子供の頃、サンタさんを一目見たくて、
色々と作戦を練ったそうです。
窓の下に画びょうを敷いておいたり、
窓が開いたかどうか分かる様に、
そっと紙縒りを挟んでおいたり……。
本人も言っていましたが、何故会いたいのに
罠をはっていたのかは不明とのこと。
そんなことを弟と二人でしていたら、
お母さんが注意したそうです。
「サンタを見ると、目がヤラレルよ!」って。
メデューサじゃないんだから……。
今でもとっても楽しい個性的な夫と姑さんです。
(熊本県在住)
・うちにもサンタがやってきました。
地球温暖化とは無縁だった幼少のころは
「ホワイトクリスマスは当たり前」
のように九州でも雪が降ってたものでした。
寒い寒いイブの夜,ゴハンを食べて一家団欒していると
なんと,サンタのそりの音が
「シャンシャンシャンシャン」
と聞こえて来るではないか。
「おお,サンタがもう来ちゃった!」
と当時3歳の私は本気で信じてしまいました。
母に「早く寝ないとプレゼントもらえないよ」と脅されて
あわてて布団に入りそのまま寝てしまいました。
翌朝,プレゼントは枕元にちゃーんと置いてありました。
今思えば,あれは車のチェーンの音だったのよねー。
(ケガエル)
・子供部屋で兄と遊んでいると、
突然窓が開いてサンタさんの衣装を着た
三太さん(伯父・本名)が
プレゼントを片手に乱入してきました。
子供心に目頭が熱くなったのを憶えています。
(はやしたつや)
・サンタさん話、何だかいいですね。
でも、あんまり大ぴらに読めないんです。
うちのパソコンはリビングに置いてあって、
子どもが自由に見ることができるんですよねぇ……。
だからなんです。
……そんなうちの長女は小学3年生。
サンタクロースを信じているのかどうか、
わかりません。とても微妙なんです。
テレビなんかで
「○○歳までサンタクロース、
信じてたんですよね」なんて話があると
ドキッとして横顔を見るんですけど、彼女は
「ふうん」って顔してるし。
でも、毎日夕方親の目を盗んで、
ベランダから空に向かって
「私には○○をください」なんて祈ってるのを見ると、
結構本気で信じてるのかもね、とも思うし……。
嘘だと分かっているけど、
信じたいから信じてるって感じでしょうね。
悪い男の嘘と一緒じゃん!
なんて私は思っているんですけど。
サンタさんも、罪作りよのお……。
でも、どうせならいつまでも
ベランダで祈る娘でいて欲しいな。
なんか、おとぎの世界の夢を信じられるのって
素敵だと思う。
しかしその親は、末娘(3歳)が
「ドレス」か「太鼓名人○○」の
どちらをサンタにお願いするかで悩んでいる時に、
自分たちが太鼓で遊びたいがために
「太鼓名人○○の方がいいよ〜」と説得している
夢のない人たちなんですけどね。
(匿名希望)
・今日、うちの小学3年生の愚息が、
学校から帰ってきて開口一番、
「○○君がサンタって
お父さんとお母さんなんよって言った」
と、口をとがらせて言いました。
ちょっとドキ!としまして、
幼児と少年の狭間を行ったり来たりしている
このくらいの年齢の子には、
そろそろ教えてやった方がいいのか、
もう少しのあいだ夢を見させてやった方がいいのか、
とっさに悩みました。
そして、
「自分じゃ、どう思う?」と訊き返してみました。
そうしたら、しばらく考え込んだのち、
「ボクはサンタさんはいると思う!」と
力強く答えました。
……これでいいんだ、これで。
母はそう思いました。
(Ryoko)
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(ミニコメント)
どれも、あまずっぱいというか、
なかなか、好きな話です。
三太さん(実在)の話も、
ちょっとわけがわからないぐらいのところがイイ!
あなたや、あなたのまわりの「ガキばなし」は
postman@1101.com
こちらまで、件名を「ガキ」として、
どんどん、おおくりくださいませー!!!
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