KINDER
ガキの頃は、バカだったなぁ。

(12月22日)

・長い間、ほんとに妖精がいると信じ込んでいました。
 物がなくなるたびに、
 「あ、また悪い妖精が隠したな!」と思い、
 「こら、妖精!
  お前がやったことはわかってんねんぞ!返せ!」
 とか声に出して叫んでいました。
 さっきまで手に持っていたものが、
 ふと気付くと見当たらなくなっているので、
 本当に妖精のしわざとしか思えなかったのです。
 それに、探しても探しても
 どうしても見つからなかった物が、
 しばらくすると、ひょいと自分のすぐ傍に
 あったことに気付いたりすることもあって、
 どう考えても妖精に
 からかわれているとしか考えられませんでした。
 自分は、無意識のうちに物を
 ぽいぽいそこらに置いてしまう癖がある上に、
 探し物が苦手なんだ・・・ということが
 認められるようになったのは、
 高校生になってからでした・・・。
 (ぽりこ)

・小学校にあがる前のことだったと思います。
 私は親から「これをしたら危ないよ」と
 注意されたことを
 どうしても自分で試さずにはいられませんでした。
 母の鏡台からカミソリを持ち出して、
 自分の人差し指の腹をそっと切ってみる。
 血があふれてきて、しだいにジンジン痛みはじめる。
 それでようやく
 「ああ〜、やっぱりカミソリで切ると痛いなあ」
 と思いながらティッシュで血をおさえつつ
 バンソウコウを探しました。
 ちなみにこれ、こりずに3回はやったと思います。
 またある時は、
 「石油ストーブに触っては火傷をする」と言われ、
 さすがにこの時は
 「ちょっとした怪我では済まないかな」
 と感じたのか、それまでかなり大事にしていた
 お気に入りの“ピンクのうさぎのヌイグルミ”の片耳を
 ジュウッとストーブに押し付けました。
 やわらかくてフワフワだったうさぎの耳は、
 一瞬で化繊が溶け、その後は放置して
 カピカピになったご飯のような
 ごつい感触になってしまいました。
 親は私が誤ってヌイグルミを焦がしたのだと思い込み、
 ちょっと慰めるようなことを言っていたと思いましたが、
 本当は自分の身かわいさに、
 親戚のお姉ちゃんにもらったうさちゃんを
 実験台にしたしたたかな少女でした。
 (n)

・高校時代の話で、
 ガキとはいえないかもしれないけど。
 水泳の授業で、50m平泳ぎのタイム計測の日でした。
 張り切っていたら右足がつりました。
 私はなぜか
 「水の中で治してしまって、それから再開しよう」
 と思い、そのままプールの底に沈んで座ったかっこうで
 親指を「んーっ」とひっぱってました
 (水深約180cm、私158cm)。
 案の定、水中ですから、息が苦しくなったので
 水面に上がろうとしたら今度は左足がつりました。
 こんなときでも、のーてんきな私は
 「手でなんとか泳げる」
 と手だけで泳ごうとして失敗。
 次の対策を考えていたら、
 友達が数人飛び込んできて
 プールサイドに引き上げられました。
 プールサイドでは「沈んだ!沈んだ!」と
 大騒ぎだったよう。タイム計っていたから、
 沈没したのすぐにわかったようです。
 本気で心配かけたのに私が水中で
 こんなにバカなこと・・・
 ぼこぼこにされそうで怖くていえませんでした。
 助けに飛び込んできてくれた友達、ありがとう。
 カナヅチのAちゃんも飛び込んできてくれたの、
 今でもすごくうれしいです。
 今の私は高校時代の友達に生かされてます。
 (テリー)

・私は子供の頃、幼稚園のカレンダーに書かれている
 「てんのうたんじょうび」を、
 「テンの、う誕生日」と読んでいました。
 「お誕生日」の変形で「う誕生日」というのが
 あるのだと勝手に解釈していた模様。
 ひらがなで書かれていたので、
 「てんのう」の中の「の」が「〜の誕生日」という助詞の
 「の」だと思ったのでしょうが、それにしても意味は不明。
 どんな日なんだろう、「テンの、う誕生日」・・・
 どうして休日なのかさっぱり分かりゃしないじゃん・・・
 (のんのん)

・幼稚園の時、
 「おたふく風邪になった主人公が、
  顔を包帯で結んでうさぎさんになって乗り切った」
 といったストーリーの絵本を読んで、
 本気でおたふく風邪に憧れました。
 包帯の結び目が頭のてっぺんにあって、
 うさぎの耳みたいになってる絵が描いてあって、
 とてもかわいかったのです。
 念願かなっておたふく風邪になり、
 連れて行かれた小児科で
 「うさぎにして!うさぎにして!」と大声で注文。
 仕方なく私の指示通りに看護婦さんが
 結んでくれたんだけど、結び目が短いので
 「うさぎさん」ではなく「ムーミン」でした。
 納得いかなくて「もっと長く!」と
 看護婦さんに何度もだめだししてました。
 帰宅してからも鏡の前で
 うさぎさんになれるように包帯の調整してました。
 ガキのくせになんて横柄な患者だったんだろう・・・。
 というか、病人は寝ろよ。
 (医者嫌い)

・「裸祭」をテレビで見るまで、
 全裸で踊る祭と勘違いし、
 裸祭がある地域に引っ越すことになったら、
 どうしよう?とか、
 参加するハメになったら、
 どうやって見られないように隠そう?とか、
 真剣に悩みました。
 (1年1組の補欠)

(ミニコメント)


妄想も、やっちゃいけないからこそやりたいことも、
オトナも、似たようなことをやっているなぁと思いつつ
眺めてみると、けっこうたのしいです!

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2003-12-22-MON

 

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