KINDER
ガキの頃は、バカだったなぁ。

(2月6日)

・高校時代の国語の先生の話です。
 加齢に伴う大胆な横わけスタイルの男の先生。
 学年主任という身の上からかなり多忙で、
 学校の中でも、しょっちゅう
 パタパタと駆け回っていました。
 ある日、授業で教室に入ってきた先生の髪は
 いつものスピーディーな移動で乱れぎみ。
 そして生まれた言葉が、「よさのってる」
 与謝野晶子の「みだれ髪」にかかってます。
 卒業して4年、携帯でとったレア写真が
 交換されるほど、いまだに先生は大人気です。
 先生におそわることができて、幸せでした。
 ありがとうございます。
 (さぶ)

・小学3・4年のクラスメイトだった田中君は、
 あだ名が「タンコ」でした。
 そして真中君も、「タンコ」と
 同じ法則であだ名が付いていました。
 「なんてことだ……」と数年後の僕は狼狽したのです。
 何のてらいもなく無邪気に呼んでいた僕たち。
 そして、担任の先生は微笑みの不介入方針を
 取っていたことに気づき、子供の世界は
 優しく見守られていたのだと感慨にふけりました。
 4年の半ばに引っ越したので、真中君のあだ名は
 いつまで続いたのか分かりません。
 ただ、そのあだ名が意識的に呼ばれなくなった時、
 児童たちは思春期という教室に移動していました。
 (桃白白)

・まだ字が読めなかった幼稚園の頃
 コトバの切れ目やフレーズの意味を
 思い違いしているのがよくありました。
 たとえばサンタクロース。
 この人のことは、
 サンタク・ロースさんだと思っていました。
 何故か一丁前にもガイジンは
 後ろの方が名字なんだということは知っていて
 サンタさんはロースさんなんだと思ってた。
 ウシのロースとかあるもんね、って。
 (b)

・子供の頃、何度も繰り返し見る夢がありました。
 寝苦しい夜や熱が出た時など、
 合計30回くらいは見たと思うのですが、
 怖くて怖くてしかたありませんでした。
 その内容・・・私は細い道を下を向きながら歩いている。
 気が付くとテレビ局の
 スタジオのような場所に来ている。
 バラエティ番組のようなセットが組まれていて、
 中央に電球のついた星のパネルがある。
 派手な効果音とともにパネルが点灯する・・・
 ずいぶん経った今、何がそんなに怖かったのか?
 と思います。
 しかもどう考えてもこれはマチャアキの
 「チューボーですよ!」としか思えないのですが、
 子供の頃は、この夢で目がさめたあと
 必ず泣いていました。
 (ほしみっつ!)

・『口の中の音は自分だけにしか聞こえないと思っていた』
 という話がありましたが、実は私もそうでした。
 小学校に上がったばかりの頃、
 授業が終わって挨拶をする時に、
 起立、礼、の後に少し間があるのですが…
 その日、私は気分が良かったのか、
 口を閉じて歌を歌っていました。
 もちろん周りには聞こえていないと思っているから、
 それはもう気持ちよく歌っていました。
 すると担任の先生が、
 「だあれ?歌っているのは」と
 指摘するではありませんか。
 『ええっ、聞こえるの!?』と、
 驚いて恥ずかしくなりました。
 シーンとしている教室に、
 口ごもって歌う私の声が響いていたのですから。
 それ以来はさすがに口ごもって歌う事はなくなりました。
 (モグ)

・私は子どものころに、トイレの中からでてくる
 オバケというものを何かで見てから
 ず〜っと夜中にトイレに行くのが怖かったりしています。
 そんなわけないのに、トイレの中から
 オバケの手がニョキーっと
 出てくる気がしてなりません。
 あ〜、どうにかして忘れたい・・・。
 (まるこ)

・小さい頃、髪を洗うもしくは
 洗ってもらうのが大嫌いだったので、
 髪を洗ってもらう日の夕方は
 出窓みたいな所にちょこんと腰かけて
 「今日は、お湯が目や鼻に入りませんように」
 と神様にお祈りをしていた。
 (なほこ)

(ミニコメント)


「ロースだもんね」などなど、
確かに、すべての判断には、
ガキなりに理屈が通っているかもしれない、
と思って読んでいました。
神様へのお祈りも、かわいいなぁ。

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2004-02-06-FRI

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