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軽トラのうしろが受付です。
そこで名前を告げると、
「勝山コース」の地図を渡されました。
神社を含め6カ所。
わ、けっこうな距離ありそう〜。
こりゃ6キロくらいあるんじゃないかー
という声が聞こえてきました。
2名の子どもを含め
40名ぐらい集まったようです。
引率は学芸員の辛島さんと、
ガイド練習中の数名のおじさまがた。
それぞれのご挨拶と
注意事項の説明が終わり
さあ、いよいよ出発です。
勢いのある看板の文字に
ノックダウンですわ。
一瞬、象形文字かと思いました。
古墳めぐり、出発ですね。
どんなツアーになるのでしょう?
「ひとり古墳部」なのに、
人がたくさんいっしょで
たのしそうですね、スソさん。 |
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あ、明るくなった、
やっぱり晴れてきた〜
日頃のおこないってやつですかねっ。
緑がいっぱい!
空気が美味しい〜
歩くのって気持ちいいなー
田んぼやハウスや畑をきょろきょろ見て
「あれは、何を作っているのですか?」
「あれはキャベツですよね?」と尋ねながら
いちいち写真を撮っていたら
「そんなに畑が珍しいの?」って
笑われちゃいました。
ははは、なんか嬉しくって〜
ほんと、すてきな風景。
ハニワ的にも
のどかな気分になりますわ。
散歩は、たのしゅうございます。
‥‥でも、古墳は?
このような場所の近くにそれが‥‥? |
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「おや、石灯籠?」
「あれは参道、先には神社が?」
などと思っていたら看板が。
やっぱりあの茂みの中に、
神社と古墳があるのですよ。
とうとつにあらわれるのですね。
なるほど、古墳の匂いがしてきました。
ワクワクが高まってまいりました。
参加者の足取りも
かろやかになってまいりました。
みなさん、お好きなのねぇ〜。 |
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わらわらと、
神社の境内に参加者たちが
散らばっております。
と、そのとき
拡声器がキィーーン。
「はい、みなさーーん」
指さす先に
墳丘らしきものが見えております。
あれだ、古墳だ!
あれって、どれかしら?
古墳はどこにあるのかしら? |
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まずは看板を読みました。
足下の周溝を確認して
前方後円墳の後方部を見上げ‥‥。
ふむ、後方部は二段築成が確認できます。
周溝を南へ歩いて‥‥。
周溝の外側が、
またすこし盛り上がっていますね。
(周堤と呼ぶらしい)
あ! 古墳のくびれありました。
なるほど、
扇八幡古墳のことでしたか。
ご説明いたしましょう。
扇八幡古墳は、
6世紀前半の前方後円墳です。
墳丘の全長は約58.4m 高さ約7m。
周囲には3〜5mの周溝がありまして、
円筒埴輪辺、
筒状のハニワのカケラが出土しています。 |
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後円部では、
子ども達が駆け上がっていきます。
おっと、わたしも負けていられません。
他の大人たちは周溝をどんどん歩いて
先へと行ってしまいました。
え? みんないいのかな?
登らなくて。
まあ、スソさんったら、
無邪気に遊ぶ子どもたちに
負けんきをだしているわ。
ウフフ‥‥
スソさん、その子どもたちは
古墳マニアではなくってよ。 |
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古墳の南側に円墳群があるらしいので、
なんとなくみつめていたら
辛島さんが、
「この足もと、ただの薮に見えますけど
土地を平らにならした跡が見つかっています」
と教えてくださいました。
古墳には「造り出し」はないけれど、
この平らなところ(別区)で
祭司をしたかもしれないとのこと。
右奥の小さなぽっこりが、やはり円墳で、
こういうのが周りに数基あるそうです。
造り出しというのは、
古墳にくっついている
方形の特設舞台のことよ。
そこにわたしたちハニワが
立てられていることが多いの。 |
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東側にあるかもしれないという石室を
未発掘のため
見られなかったのは残念だったけど、
墳丘に登れたし、
前方後円墳の周溝を一周できたのは
出だしとしては充分な感じです。
この丘陵には、
円墳の古墳群や同時代の前方後円墳が
もう1基見つかっているんですって。
横穴式石室もあったらしいわよ!
というわけで、
次回につづきまーす。 |
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