4、石室に入る?

ひとつ古墳を見学したら
すこし気持ちに余裕が出てきました。

他の人達もそれぞれに
おしゃべりが増えている様子です。








 
勝山神社へ
橋を渡り、
小山の繁みに添って
7〜8分ほど歩いてから
山に入るような感じで
砂利道を登っていくと
看板が立っていました。

1645年、
ここに神社を建てようとしたら
石の墓が多数出てきたという
記録があるそうです。

それはまさに石室!
多数ってことは、
古墳群を発見していたのです!

発見した人たちは、
「ちょっと前の有名な武将の墓だろう〜」
くらいな感じで、
大昔の古墳だなんて
誰も考えなかったんでしょうね。

神社の拝殿は奥にあるようですが
時間短縮のため参拝はなし。

え? ここ、登って行かないの?
という人もいました。
気持ちわかりますー。

目的は古墳
 
目的は神社じゃなくて、
あくまでも古墳なのですね。
「え? ここ、登って行かないの?」
とおっしゃったのはおそらく、
3枚目の写真に写っている
ピンクのシャツのおじさまかと思われます。
おじさま、たたずまいがすてき‥‥。






 
勝山古墳へ
小山に向かって右手に
古墳があるそうです。
確かに細い道がありました。

けもの道みたいー。

アップダウンして30mぐらい行くと
真新しい看板が‥‥。

ん? これが古墳でしょうか?
ちょっとこんもりと‥‥。

よーく見てね
 
たしかに看板の新しさが気になるわ。
スソさんのために新調したのかしら(笑)。

それはともかく、
スソさんの写真には
ある種のすごみを感じるの。
だって、これぜんぶ、山道の写真よ!?
3枚連続、山道の写真って!
堂々と、地味なの!

でも‥‥山道の写真をこんなに並べても、
「古墳かもしれない」と思うと、
ワクワクしてくるから不思議だわーー。
3枚目の写真、よーく見てね。
奥の方が、こんもりとしてるの。






 
勝山古墳の石室です。
そうです。
こんもりとしたところに、
石室がありました!

あ、真っ暗!

ストロボが…
あれ?
なかなかうまく撮れません〜。

かろうじて1枚。

わー、
かなり奥深い!
天井はあまり高くないようです。

勝山古墳について
 
勝山古墳は、
複式構造の横穴式石室ですが、
詳しいことは
まだわかっていないんです。
ごめんなさい、
ハニワのわたしにもわからないの。
みこちゃん、
この古墳からの出土じゃないから‥‥。






 
引き返して
現時点では、
中に入るのは見送りたいということ。
うー、残念!
一同引き返して
元の場所に戻りました。

さっきも目にしていた
このごろんと置かれた石は
石室の天井石だそうです。
墳丘が崩れたか、
壊されてしまって露出したのでしょう。

草で隠れている大きな石も
石室に使われた石でしょう。
土がやわらかくて足が沈んでしまい
これ以上は近づけません。

スソさんの想い
 
‥‥ほぼ同じ写真が3枚。
これでもかと、3枚。
石室に入れなかった残念さと、
すこしでも天井石に近づきたいという
スソさんの強い想いが、
3枚構成の写真からあふれているわ。


 
勝山古墳をあとに
この周辺には、
未確認の古墳がまだ多数あるかもしれない
ということです。

でも私有地ということで
見学の際にも配慮が必要とのこと。

それはそうですね、
知らない人がうろうろしていたら
困りますよね。

古墳を観にきた人かどうか
わかりやすい格好とかがあればいいのかな〜。

古墳マニアTシャツを着るとか?
いや、それはどうなんだか‥‥。






 
秋の風景を楽しみながら
さあ、次のポイントへ
さらに北東へ移動します。

民家がぽつぽつ増えてきて
家の前や道の脇に畑があったりして‥‥。

にんじんとか大根とか、
葉っぱが青々としています。

見上げれば、秋の空と柿の実‥‥

えーっとこの巨大なみかん的なものは、
ざぼん?








 
綾塚古墳へ
勝山古墳を出発して
10分ぐらいは歩いたでしょうか。
いよいよこのツアーの目玉古墳、
みやこ町を誇る古墳「綾塚古墳」です!

あ、はっきりと丸い形が見えました!
あれは円墳ですね。

先頭集団がもうあんなところに〜。
いつの間にか最後尾になっていたんだー。

急げ! 急げ!

石室の入り口も見えてきました!

おおっと!
 
秋の風景とともに
しみじみ終わるのかなーと思ったら‥‥
なんとここからクライマックス?!
スソさん、急いでーー!






 
綾塚古墳の石室
日頃の運動不足、
息があがってしまいました。

まずは、息を整えて
落ち着いて看板を読みましょう。

ここかー。
ここにウイリアム・ガウランドも
来たんですよね!

その人のことは、古墳フォーラムで
取り上げられることになっています。

さて、入り口に近づくと、
石があちこちに
ごろんごろん。

とにかくその大きさにびっくりです。

わー、石室の天井が高い!
規模が大きい!

綾塚古墳について
 
綾塚古墳は、
北部九州の代表的な古墳のひとつ。
つくられたのは7世紀初頭、
直径約40mで高さ7mの円墳です。
九州で2番目に長い、
複式の横穴式石室(全長19m)で、
玄室には家型石棺があるのよ。










 
まずは墳丘の観察から
石室の入り口の脇へまわってみました。
丸い輪郭、わかりますか?

古墳は丘陵の先端を利用して造られています。

墳丘を右から左からじっくり見て‥‥。

みんなもちょっと興奮している感じです。

さあー、いざ石室へ!

伝わってます
 
なめるように撮られた5枚の写真!
スソさんの興奮が伝わってきます。
マルチアングルで
じっくりと墳丘をご堪能ください。

福岡県京都郡みやこ町での
古墳部活動はつづきまーーす。

 
2012-04-01-SUN
 
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