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ちょうど引き潮の時間のようです。
あ、地面の白いのは貝がらですね!
これは現代の貝でしょうか?
それとも‥‥。
スソさんのカバンの中からこんにちは、
埴輪のみこちゃんです。
縄文村、たのしかったー。
で? 貝ですか‥‥。
貝といえば、もしや‥‥‥‥ |
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海岸から離れて住宅の脇の道を
歩いていると、看板がありました。
「里浜貝塚は日本最大の規模を誇る」
とあります。
「浜辺では、塩作りと貝むきの作業場あとも
見つかっています」
ふむふむ!
私たちは今、北貝塚のはじっこにいるようです。
日本最大規模の貝塚!!
ボルテージがあがります。
宮戸島、サイコーーッ! |
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坂道を登り、
小山の頂上あたりで三叉路に。
おっと!! 立石!
路のVのところに庚申塔がずらりと並んでいます。
古いものから新しいものまでいろいろ。
弘化とか天保って、江戸時代でしょうか?
立石は、「たていし」と読むの。
道しるべや墓標として立てられた石のことよ。
庚申塔は、「こうしんとう」って読んでね。
中国からやってきた道教に由来する
庚申信仰に基づいてつくられた石塔のことよ。 |
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庚申塔のはす向かいには、
あたらしい案内板がありました。
右の観察館へ行きましょう。 |
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あれだっーー
(っと駆け寄りながら写真を撮って、
ブレてすみません)
小屋の中に貝層があるとは?
てっきり
崖の斜面とかにあるのだと思ったので
意外な状態に戸惑います。
ブレた写真からスソさんの
よろこびと興奮が伝わってくるわ!
一方、かばんの中のみこちゃんは
自分が割れないように必死です。 |
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わ、犬がにゅっと出ている!
小屋に入ったら
奥行きのない部屋の正面に
貝の壁が張り付いていました。
その上に白い犬。
びっくりしましたよ。
小屋の中は縄文時代です。
びっくりした!
素で、びっくりした!
いきなり犬って。 |
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ここにこんな風に埋葬されていたようです。
膝がぎゅっと曲げられています。
屈葬ですね。
顔に比べて、手・足が大きいですね。
なるほど、ヒトとイヌは
こんなに昔も一緒だったということですね‥‥。
それはわかりましたが、
いきなりのイヌ登場にはびっくりしたなぁー。
貝と思っていたら、イヌ! |
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小屋から出て歩いていたら、
あらら、地面がどこも白いですよ!
貝ではないですか?
そうです、そうです。
ここらはもう全面的に貝塚なんですよ。 |
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私が地面ばっかり見ていたら
ふたりはどんどん先へ、
また海のほうへと行ってしまいました。
おなかが減ったーと叫んでいます。
待ってください! |
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今もここで暮らす島のひとたちは
豊かな海の恵みを穫って暮らしているのだなーと
しみじみ海を見つめる三人です。
しかし、食べ物屋さんはありません。 |
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あーまた貝が!
これは現代の貝?
新鮮な貝、食べたいですー。 |
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宮戸島から、タクシー・電車と乗り継いで
仙台へ戻りました。
市内の中華店でお昼ごはんです。
美味しい!!
生き返りました。 |
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それは、東北大学を訪ねるためだったのです。
この建物の3階に、
大学院・文学研究科・心理学の阿部恒之教授の
お部屋があるのです。
阿部先生は、
私が以前勤めていた会社の同期入社の方で、
会社を辞め現在は母校である東北大学で
心理学の教授をされている方です。
私たちを4階の考古学の准教授のお部屋へ
案内してくださるという
サプライズを用意してくださっていたのです。
みこちゃんはまだ、
さっきの犬のサプライズが残っています。 |
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鹿又喜隆先生は、学生さんたちと
標本を整理する作業をされていました。
はじめはちょっと緊張していた私たち3人も、
縄文土器や打製石器を
触らせてもらったりしているうちに
いつものずうずうしさを取り戻し、
縄文からもっと古代へ、
人類の話へと先生を質問攻めにし
すっかり作業のお邪魔をしてしまいました。
大学で考古学の勉強ができる生徒が
本当にうらやましい〜。
興奮しながら東北大学をあとにしました。 |
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水の都仙台、青葉山の日が暮れていきます。
あー、またいつか来たいね。
暑かったけど、いい旅だったね。
次は魚介や牛タンもね…などと言いあう
古墳部三人でした。
というわけで、
時計の針を2010年に戻しての
古墳部活動レポートは今回で終了です。
空が、山が、美しいですねー。
あらためて、仙台編をお届けできたこと、
とてもうれしく思っています。
それでは。
また、お会いしましょーーーー! |
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