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ナビを頼りに、
東南方向へ進みました。
緩やかな登りの細い道に入ると、右手は薮。
看板が立っています。
展示室を飛び出して、
スソさんは野外へ!
自動車の揺れは、
カバンの中のみこちゃんにとって
ちょっと危険だけど
坂が緩やかで、よかった。
さて、貝塚はどこに? |
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明治27年に発掘! と書いてあります。
随分早い時期ですね。
お~そうだー。
モースに影響を受けた人達があちこちで
貝塚を発掘した時期ですね。
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すぐそばに消えかかった表示が立っています。
さあ登りましょう。
蚊がいないように! と祈りつつ。 |
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頂上はそんなに広くありません。
しかし、太陽燦々、とっても明るい気配です。
石碑だけが、ごーんと立っています。
足元を見ても
貝が散らばっている様子はありませんね。
この風景の「色」は‥‥。
ひさしぶりだわ!
ひとり古墳部の名物、
「緑・茶色・灰色、3色の風景」だわ! |
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なんでしょう?
奥の薮の中に仏像が立っています。
千葉氏の祖の平良文の墓?
10世紀というと、古墳時代は終わっていますが、
古いものです。
良文? もしかして、良文貝塚と関係が?
平良文は、桓武天皇から5代下った
平高望の5男なのよ。
京都で産まれて育ったの。
お父さんやお兄さんたちは
上総へ任じられたのだけれど、
良文はのちに相模国討伐を命じられて、
東国に下りてきてそこに住んで、
晩年には下総郡海上群から
阿玉群に移って、亡くなったとされてるの。
法名は、夕顔観音大士。
阿玉の周辺の人々は
夕顔(かんぴょう)を食べないって
伝えられているんですって。
ふあー、みこちゃん、
ひさびさに真面目な解説しちゃった。 |
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また、ナビを頼りに車で6~7分くらい。
またもや緩やかな斜面にさしかかると
前方に何か? あります。
え? あの中に入るの?
土のなかへの扉?!
すごい! 土のなかへのドア!
スソさん、入っちゃうのかなぁ。
このドアを開けて、入ってくのかなぁ。
それはそれとして、
「緑・茶色・灰色の景色」が続いています。 |
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先に看板読んでからって思いましたが‥‥
読めないーーー!
みこちゃんが読んでみる!
読めないところはとばして読んでみる!
いくわよ‥‥ええと‥‥
『良文貝塚貝層見学施設
この貝層見学施設は昭和5年(1930年)に
貝塚保存会の人たちによって
三ヶ所に作られましたが、
現在残っているのはこの一基だけです。
・・・・ハマグリが主体で、
アサリ・・・オオノガイ・・
アカニシ、キサゴなどの貝や、
アカエイ・・・などの魚類、
イノシシ、シカ、イヌ、ヒトなどの
ほ乳類の骨も検出・・・
・・・この周辺まで
海水が入っていたと考えられています。
貝塚地域の中に
「海の内」と呼ばれる地名があるのは、
こういったことと無関係ではないと思われます。
この貝塚の多くは
鹹水産(かんすいさん)のものです。』
ふわぁー。
きょうはみこちゃん、
いっぱい役に立ってる感じだわ。
あ、ちなみに「鹹水産」っていうのは、
「海の水」のことよ。 |
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そっかーー!
中に入るのではなく、
このまま覗いて見るってことでした。
貝が見えますけど~~。
あ、覗き見るだけなのね‥‥。
ちょっと安心、でもちょっと残念‥‥。
複雑なハニワごころなの。 |
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振り向けば、
この横の斜面を掘りたいような気持ちも。。。
いかんいかん!
勝手に地面を掘ってはいけません!
さあさあ、次へ! |
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すぐ近くにある神社です。
良文貝塚から出た
面白い土器を保存している場所なんです。
みごとに、3色が配置されているわ‥‥。
うつくしい‥‥。
そこの看板に書いてあるのは‥‥?? |
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看板アップ!
こんなへんてこな土器が出たんですよ。
縄文時代の後期中頃のものだそうです。
現物は保存会に申し込んで
予約をしないと見れません。
今日は、現地見学というか、
ここがなんだか怪しげに思えてきたんです。
もっと、鮮明な写真はこちらからどうぞ! |
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豊玉姫って海彦が
竜宮城で出会ったお姫様の名前です。
そのヒトがここにいたって、
なんか気になるでしょ?
九州には豊玉姫にまつわる神社が
あちこちにありますが、
千葉で?
それに
ヤマトタケルの名前まで!
ここの旧地名の
「海上郡編玉郷貝塚字網の岡」っていうのもすごい! |
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だって、この岡は古墳の匂いがするんですよ。
こんな急斜面の丘の頂上に
こんな名前の神社があるって‥‥!
怪しいと思いますよね? みこちゃん?
急にスソさんに声をかけられて、
すごくびっくりしたの!
現場で声をかけられる展開はめったにないから、
アガってまーす。
‥‥そ、そうですね、スソさん。
みこちゃんも、だいぶ怪しいと思います! |
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なんと、神武天皇が!!
うーむ、もうこれ以上は!!
口にすることはできません。
手水場にいるカエルちゃんに
お別れを告げて次へ向かいます。
ますます怪しくなりながら、
次回は古代から琥珀(こはく)が採れたという、
利根川河口の先端、犬吠埼へと向かいます。
どうぞ、おたのしみにー。
緑・茶色・灰色‥‥‥‥。 |
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千葉県佐倉市にある、
「国立歴史民俗博物館」
『弥生ってなに?』展をやっています。
くわしくはこちら。
弥生を知るうえで、
縄文のことも貝塚のこともわかります。
常設展とあわせてぜひ! |
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