秋です。秋の恒例行事、福岡県京都郡みやこ町の古墳フォーラムが
今年も開催されることになりました。(2012年のことです)
そして、なんとまたご招待いただいたのです。
九州へ行くなら、今まで見ることができなかったあれやこれも…
また欲張りな旅になりそうです。




 
福岡市博物館にいます
縄文土器と言っても、
縄の模様のない土器があるんですよ。!

引き続き‥‥
 
前回に引き続き、
スソさんは「福岡市博物館」にいます。

縄がない縄文土器‥‥?
ほんとだわ! つるんとしてるわ!


 
やはり!
どんぐりを擂ったり潰したりする
石の道具もあります。

怖い‥‥
 
みこちゃんはこういう「割るための道具」に
根源的な恐怖を感じるの‥‥。
怖い。割れるの怖い。
‥‥ああ、気持ちを落ち着けなくちゃ。




 
古そうー
十字形石器も異形石器も
おとなりの円盤も用途不明です。

あっ土笛だ!
鳴るのかな~。

そうだ!
明後日みやこ町で作るかもしれないんだった!

持ち直しました。
 
失礼しました。
恐怖のどん底から戻ってきたからもう大丈夫。

土笛つくるの?! たのしそう!


 
シャープなライン
みごとな弥生土器です。
この鮮やかな赤はベンガラを水で溶いて
塗っているそうです。
祭祀に使われたのかもしれません。

比恵(ひえ)遺跡から出土したもの。

比恵遺跡
 
比恵遺跡は那珂川と御笠川に挟まれた
福岡平野の中心部にあって、
奴国の主要な集落遺跡のひとつなのよ。

ちなみに「ベンガラ」っていうのは顔料の一種。
土から取れる成分で「紅殻」とか「弁柄」って
表記されることもあるの。
インドのベンガル地方から伝来したから
そう呼ばれているんですって。


 
おおー
これも比恵遺跡のもの。

板に赤い線で模様が描かれています。
集落の入り口の看板?

穴に羽根とかを飾ったのではないか、
と書いてあります。








 
古墳時代
日本最古の横穴式石室を復元しているそうです。

福岡市西区にある鋤崎(すきざき)古墳。
5世紀ごろの前方後円墳。

この石室の形態は
百済の古墳に近いと書いてあります。

壁や入り口の石の積み方は
奈良の黒塚古墳を思い出すなー。
いや、あれはたしか
竪穴式石室だった‥‥時代ももう少し古い‥‥。
うーむ。




 
さてさて
博多のホテルに泊まり
翌朝、地下鉄に乗って西へと向かいました。

姪浜で地上に出て、筑肥線に乗り換えてさらに西へ。

わーい、すごい青い空!青い海!

みこちゃん起きてる?

‥‥んあ?!
 
はっ! しまった、寝ていたわ!
しかもけっこう長い時間。
土器を見ているあたりで、落ちたの。

気がついたら、目の前にこの青空!
ど、ごこに行くのだったかしら?


 
お腹は空いてないけど
唐津駅に着きました。
屋台がでてます。

魚コロッケ食べちゃおうかなー。


 
日射しが強い!
駅の南口から西へ15分ぐらい歩いたところに
菜畑(なばたけ)遺跡があります。

ここは、日本で一番早く
水田の稲作を始めたんじゃないか、
と言われている遺跡です。








 
ほーー。
建物に入ると、地図がありました。

今いるのは8番です。

そして、2番の大友遺跡についての特別展を開催中。
「黄泉の国への贈りもの」ってどうゆうこと!?








 
ほねっ!
北部九州と山口で見つかる弥生人には
2種類あって、

縄文的な在来系の弥生人と
大陸から渡ってきた渡来系の
弥生人がいるそうなんです。

で、この大友遺跡は大陸にかなり近いのに
在来系弥生人だったそうです。

それは抜歯風習や
骨格でわかったということですね。

またお会いしました?
 
昨日のガイコツ?
と思ったらちがうおふたりでした。

左のガイコツ「よーくきたわねー」
右のガイコツ「カタカタカタ(←笑ってる)」
左のガイコツ「ゆっくり見ていくといいわ」
右のガイコツ「別におもてなしは、しないけどね!」
二人のガイコツ「カタカタカタカタ!」


 
ホラーだ!
中学生が見つけたんだって!
夏? 海水浴に来ていて?

うらやましいような、こわいような~~。




 
どうよ!
寝転んでみてもいいよ

大きさを比較しよう

って!!!!

いや、ここでひとりで寝転びたくないです!


 
でも
へへへ。。。

並びました。

私、この人より大きい?

さすがスソさん!
 
すごい、すそさん!
‥‥で、なんでしょう‥‥
ハニワの根源的な本能が‥‥。
み、見守りたい!
この周囲に並べられたい!
見守りたい!










 
どうよ!
大友遺跡は弥生時代の墓地遺跡で
みつかった骨たちは貝の腕輪をはめていました。

近くで採れる二枚貝のもあったけど、
なんと!
沖縄の海に生息している
イモガイ、ゴボウラ貝、オオツタノハ貝
を加工してたものなどです。

銅製のものも
 
写真の中に混ざっている
銅製の貝をまねて作られた腕輪は、
比較のために別の遺跡で見つかったものを
展示しているんですって。
貝はとても貴重だったから、
わざわざ金属で作ったんですねー。


 
いろいろ
それ以外にも剣や勾玉などの装飾品も出ています。

北部九州の弥生人は甕棺が多いのですが
ここでは朝鮮から伝わった支石墓(しせきぼ)や、
石棺や土壙墓など
いろいろなお墓のタイプあって、
遠方の貝があることとあわせ、
交易が盛んだったことがわかります。

しかし、抜歯や屈葬の縄文的な文化も
残っているところが不思議なんだとか。

交易のみで婚姻なしってことかな?
「あっちがいいなら出て行け!」とか。
なんだか想像しちゃうね。

***
 
ふわー、いろいろ考えさせられる
濃い展示でしたー。
弥生初期の稲作を見に来たはずなのに、
骨と貝に圧倒されてしまいましたね。

次回のスソさんは、
稲作研究と唐津の街をうろうろします。
ちょうどお祭りが‥‥。

お楽しみに!

 
2015-05-03-SUN
 
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