ある日のこと。 「スソさんは何に触りたいですか?」 と尋ねられたので 「それはやっぱり土偶ですかねー。」 と答えてみました。
数週間後、電話がかかってきて、 「土偶に触ってもいいというところが 見つかりましたーー」 「えっ!本物?」 「はい、もちろんです。青森へ行きましょう。」
こうして、 青森へ行くことになったのです。
「つがる市縄文住居展示資料館」のことを カルコっていうんですが、 Kamegaoka archeology collectorsの 頭文字をとった略語だったのねー。 あっ ウィンドウの中に 遮光器土偶が立っています。 両足?! これはレプリカですね。
そして、 縄文時代晩期の亀ヶ岡文化圏を代表する 土器も並んでします。 遮光器土偶の身体にも同じような 文様が入っていますよね。
縄文時代の晩期、 つまりは約3000年前からはじまる時代に 北海道渡島半島から東北地方にかけて 盛んだった文化のことなのです。 その中心がこの遮光器土偶が出土した 亀ヶ岡遺跡や是川中居遺跡です。 この文化の影響をうけた土器は このほか日本列島の各地で 見つかっているそうでございます。 ちなみに、わたくし、ミミズク土偶は、 関東出身だったような気がします。