東京国立博物館(上野)では、 2018年7月3(火)から9月2日(日)まで、 特別展「縄文―1万年の美の鼓動」を開催しています。
いよいよ9月2日(日)の最終日が迫っています。
プレス内覧会で見学したときの様子を ご覧いただき、駆け込みで観に行ってください!
この縄文展にあわせて、 スソアキコと土偶女子の譽田(こんだ)亜紀子さんが、 二人で図解まんが『縄文のヒミツ』を 小学館から刊行することになりました! (7月12日発売) 1296円(税込み) ISBN:978-4092271975 注文はこちらから→
私は、スソさんのカバンの中から ツッコミなどをいれる役の 土人形、ミミズク土偶の健太郎。 通称をミミケンと申します。 今回は主に、土器や土偶などのデータを ひたすらに叫んでおります。 さあ、参りましょう。 *焼町土器 群馬県渋川市 道訓前遺跡出土 高さ62㎝ 渋川市教育委員会 *焼町土器 長野県御代田町 川原田(かわらだ)遺跡出土 長野・浅間縄文ミュージアム
そしてたまに、図録からの抜粋も 朗読をしています。 焼町土器は群馬県西部から長野県東部を中心に、 千曲川流域を沿うように出土している土器。 勝坂式や火焔型土器に影響を受けながらも 独自の造形を生み出している。
ちなみに、ミミズク土偶も 今回の「縄文展」には出展されています。 この国宝の華々しさとは違って その他大勢の土偶たちと一緒に。 気持ち的には平民的な感じ。 でも、ちゃんといるからみていってね。 まあ、しぶしぶだけど書きます。 華やかな仲間のスペックです。 *火焔型土器 新潟県十日町市 笹山遺跡出土 高さ34.5cm *縄文の女神 山形県舟形町 西ノ前遺跡出土 高さ45cm(背が高い!) *合掌土偶 青森県八戸市 風張1遺跡出土 高さ19.8cm
ミミケンはじつはそこそこでかいです。 こんなに小さいと、 スソさんのカバンのなかでは 行方不明になってしまいますからね。 *土偶 滋賀県東近江市 相谷熊原遺跡出土
実に土偶はいろいろな形をしています。 人のことというか、 他の土偶のことを言えたもんでも ないんですけど。 なにせミミズクですし……。 *河童形土偶 新潟県 糸魚川市 一の宮遺跡出土
次の2人、筒形土偶とよばれています。 お腹が筒形でしょ。 右の人、どこかで見たような……。 翼のような手をつけたら、 もしかして太陽の……?
岡本太郎さんの「太陽の塔」の モデルになったかも、 という土偶ですね。 知る人ぞ知る。 太郎さん、ミミケンのことご存知だったかな〜。 それだけが気がかりです。 *筒形土偶 左/茨城県那珂市 戸立石遺跡出土 右/神奈川県横浜市 稲荷山貝塚出土
まさにハート! 先日この土偶が出土した 東吾妻町へ行ったのですが 岩櫃山(いわびつやま)が とても印象的でしたよ。
スソさんは、土偶や古墳があれば どこにでもでかけていきます。 実は、古墳っぽいものだと認定すれば 海外だってOKです。 ミミケンはエジプトも良いんじゃない? とおもっています。 お墓じゃない説もあるらしいですが まあまあ、巨大建造物なかまですし。 アラブ料理おいしいですし。 羊料理、いいですよね。 *ハート形土偶 群馬県東吾妻町 郷原出土
ちゅうちゅうータコ? 配石遺構から出てきた土偶で とてもユニークな土偶。 香炉風な頭から、煙が出てきそう〜〜。
いや、土偶をみて、びっくりするのは 土偶の中が案外空洞なことですよ。 じっくり観察して、 作り方を考えてみると、 それはもしや超絶技巧では? とおもえるものも結構あります。 ちなみにミミケンはそうでもないです。 たぶん。 *土偶 山梨県北杜市 金生遺跡出土
ミミケンは爬虫類は わるくないとおもっています。 蛇もすべすべだし。 本当は飼ってみたいのですが そうすると蛇が苦手な友の土偶が ミミケンのうちに遊びにこれなくなるので 控えています。 というか、スソさんにまず 「いや〜〜〜!」といわれますかね。 *蛇体把手付釣手土器 (じゃたいとってつきつりてどき) 長野県諏訪市 穴場遺跡出土
土器に土偶がくっついてるタイプのものが 「縄文展」には結構ならんでいます。 そのどれも、 土偶部分がちょいっとついていて カワイイです。 ミミケンはそれなりにでかいので かわいらしさという点では負けています。 勝ち負けではありませんが。 *鳥形把手付鉢形土器 石川県 能登町 真脇遺跡出土
コウモリかな〜ムササビかな〜〜。 鼻の穴がイイネ!
あ、ぶたじゃないのね? ミミケンはてっきりぶたかと。 *動物装飾付把手土器 東京都府中市 武蔵野台東遺跡出土
イノシシも縄文人の身近な存在の動物。 おとなと瓜ぼう。 同じところから出たわけではないのですが 並んでいていい感じ!
あ、ぶたじゃないのね? こっちはイノシシね。 あ、ほんとだ、筋が入ってる。 ミミケンは、新鮮なイノシシが 調理されている現場にいたことがあります。 そのときは、 スソさんはインフルエンザで倒れていたので、 ミミケンだけこっそりと 行動をしていたときのことです。 脂肪分が歯に「サク」っ という感じで当たるそうです。 あ、ミミケンは食べ物は食べられません。 においがついてしまうので。 なにせ土ですから。 *猪形土製品 瓜ぼう/北海道函館市 日ノ浜遺跡出土 おとな/青森県弘前市十腰内(とこしない)2 遺跡出土
当時、北海道にはイノシシは 棲息していなかったらしいので 本州から舟で運ばれるなどした 可能性があるんだって! 他にも、もっといろいろあったのですが 紹介しきれなかった! また何かの機会にはさんでいきますね~
はー、それにしても濃かった!面白かった! 縄文時代って、いろんな物が 造られていたんだなーってことは よくわかりましたよね。 どんな暮らしをして、 どんなものを食べていたのか……。 たくさんの謎が残っています。 フフフ……。そこで宣伝タイム!
縄文時代の謎に迫りながら、 それを研究している 様々な分野の研究者たちにも迫れる 内容となっています。 あらー、私たちの先祖はあんなにも旅をして、 こんなものを食べてきたのか! と楽しんでいただけたら嬉しいです! (譽田さんより)
土偶だけをもっとしりたい!というかた。 土偶が出土したときの様子は、 こちらを読むと面白いですよ。 あわせてどうぞ!
さあーまだ観に行ってないかたは、 今すぐ上野へゴー!