きっかけは、もうずいぶん前のことです。
「ほぼ日」のオフィスでだれかがふいに、
さだまさしさんの楽曲、
『雨やどり』をくちずさみました。

♪ それはまだ私が神様を信じなかった頃~

すると、です。
周囲にいた40代の男女が次々と、
仕事の手をぴたりととめて、
ある者は椅子から立ち上がり、
ある者はわざわざこちらに駆け寄ってきて、
「くちずさみ」を重ねてきたのです。

♪ 九月のとある木曜日に 雨が降りまして~

ずいぶん久しぶりに歌う歌のはずなのに、
みんな、つるつると歌詞がでてくる!

♪ こんな日にぃ 素敵な彼が 現れぇないかとぉ
  思った ところへあなたが雨やどり~

けっきょくきっちり、2番まで歌いきりました。

なんだろう、これは?!
この年代(40代)は、
若いころに聴いた歌の歌詞を、
なぜだかつるつる思い出すことができる!
(社内調べによれば、
 それより若い世代でそういう現象はありませんでした)
これはなにかある‥‥なにかがあるぞ?!
と、急きょ発足したのが「恋歌くちずさみ委員会」。
ひとまずの委員はこんな面々です。

      

もちろん、ぜんいん40代。
委員たちはさっそく会議室に駆け込み、
YouTubeでなつかしい恋歌を探しては、合唱。熱唱。
やっぱり、つるつる歌詞が出てきます。



驚きながらも、
「あのころは恋の歌がいっぱいあったよねぇ」
などと遠い目で語り合う雰囲気に‥‥。
委員会はいつしか、
「あまずっぱい過去」を披露する場になりました。
たとえば、ほら‥‥初恋の話とか、ね?
これがもう、たのしくてせつなくて!
しみじみしたり、大笑いしたり‥‥。



お気づきかもしれませんが、
これは前のオフィスで行われた会議の場面。
ぼくらはなんと1年以上(不定期とはいえ)、
このたのしい会議を繰り返していたのでした。
何度も会議を重ねた委員会は、
ようやくひとつの結論にたどりつきます。

~結論~
 40代が集まって、
「恋の話」と「恋の歌」を重ねれば、
 延々と話せるし、いつまでだって歌える。

1年以上話し合って、その結論?!
‥‥はい。
自分たちでもすこしあきれています。
でもね、ほんとうにたのしいんですよ?
そのたのしさを、
読者のみなさんと共有したくて、
このコンテンツをたちあげたくらいですから。

さて、そんな『恋歌くちずさみ委員会』は、
いったいどんな内容になるのでしょう‥‥?

具体的には、
読者の投稿メールを紹介していく、
参加型のコンテンツになります。

投稿‥‥?
参加って、どうすれば参加できるの‥‥?
どんな形式でメールを書くの‥‥?

簡単なのです。
投稿メールには、以下の3つを書けばOK。

1)曲名と歌手名
  あなたの「恋歌」の、
  曲名と歌手名を書いてください。

2)My恋歌ポイント
  「My恋歌ポイント」とは、
  その恋歌の歌詞の中でも、
  とくにグッとくるフレーズのことです。
  「ここがポイント!」
  という歌詞の部分を、あなたが抜き出してください。
  
3)本文
  あなたが選んだ恋歌にまつわる、
  エピソードなどを自由にどうぞ。

※ご注意
 どなたでも参加できる投稿コンテンツですが、
 申し上げておりますように、ここは、
 40代の40代による40代のための委員会になります。
 なので、投稿いただく「恋歌」は、
 われわれが共感できそうなものを‥‥どうかひとつ!
 よろしくお願いいたします。

以上、なのですが‥‥
説明を読んでもピンとこないかもしれませんよね。

具体的な投稿例を、下に掲載しておきました。
まずはそちらをご覧いただけば、わかりやすいと思います。
じゃっかん照れながらの委員たちの投稿、
ぜひ参考にしてください。
投稿例はきょうから4回にわけてお届けします。


この歌は良質な
ラブコメなのだよ!

(投稿者・ヤマシタ)
『雨やどり』
 歌/さだまさし
 
1977年(昭和52年)
My恋歌ポイント

 もしも もしも
 出来ることでしたれば
 あの人に も一度逢わせて
 ちょうだいませませ


「ませませ」という歌詞に衝撃を受けたのは
高校2年、16歳のときでした。
(16って、ぼくのせがれの今の年齢だ)
照れずに言えば「恋に恋する年頃」です。
そのころ少女漫画をがむしゃらに愛読していたことも、
ついでに告白しておきましょう。
『りぼん』と『なかよし』は、
ぼくにとっての青春の書です。
クラスの親友と毎月1冊ずつ買っては、
とりかえっこして読んでいました。
ちなみに通っていたのは男子校です。

「ドジっ娘がすてきな男性にめぐり逢う、
 この歌は良質なラブコメなのだよ!」

親友に向かって熱く語る、学ランに坊主頭の自分。

「さだまさしは少女漫画の世界観を
 みごとに歌にしたのだよ!」

ああ‥‥ああっ!
ものすごく恥ずかしいっ!!
恥ずかしいけど、忘れたくない!

『雨やどり』‥‥。
それは、恥と微熱がぎっしりと詰まった、
ぼくのたいせつな青春の恋歌です。

さだまさしさん、いいよね!
歌える、たいがい歌える。
こんどカラオケ行こうよ! さだまさしカラオケ。
ところで当時のさださんって
少女マンガの世界観を唄にしただけじゃなく、
本人が「少女マンガの男の子みたい」
っていう感じだったと記憶してるんだけど‥‥。
つまり、そういう意味での女子人気も
高かった人だと思ってたんだけど、その認識は間違い?

男子校の生徒が少女漫画を回し読みするなんて‥‥
と思ったけど、
女子校の私も思いっきり少年漫画を読んでました。
いまだに「がーん」とか「たはは」とか
日常会話に出てきてしまう。
というように、このへんの歌が
つらつらと出てくる我々なのだけれど、
3番まできっちり歌えるわりには、
iPodに入ってるかというと、
入ってなかったりもするんだよねー。
「さだまさし」でAmazonあたりを
検索してみたところ、うわぁ、膨大。
あ、いま急に『つゆのあとさき』が
口ずさみたくなった!
いかがでしょう?
どんな感じのコンテンツか、
なにを投稿すればいいのか、
だいたいおわかりいただけましたでしょうか?

あとはこちらの
「ゆるやかな投稿のルール」にサッと目を通していただき
お気軽に投稿していただけるとうれしいです。

投稿の宛先は、postman@1101.comまで。
メールの件名は「恋歌くちずさみ委員会」としてください。
(下のボタンをクリックすれば、
 その宛先と件名でメーラーがたちあがりますよ)

さあ、それではメールを、お待ちしています!
あなたの恋歌は、なんですか?
2011-04-26-TUE
はじめて投稿するかたは、
「ゆるやかな投稿のルール」
をお読みください。

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