いつもくちびるに、季節の風とラブソングを。
こんにちは、恋歌くちずさみ委員会です。

あまずっぱい企画は、とっても好評!
たーくさんの、おたよりがとどいています。
みなさんの、
たいせつなたいせつな思い出の「恋歌」、
どんどん紹介していきますね。
なのでどしどし、おたより(メール)くださーい!

プレゼントにカードを添えて、
「妹以上になりたいです」‥‥。

(投稿者・ひなこ)

『ガラスの林檎』
 歌/松田聖子
 
1983年(昭和58年)

My恋歌ポイント

 聞こえない振りしてるあなたの
 指を噛んだ

こんにちは。
アラフォーと言いたいけれど、アラフィフ40代です。

当時、女子はOLと呼ばれていましたね。
同じ課の先輩に恋をしていました。
私たち、顔立ちが似ていたので兄妹みたいでした。
彼は会社の野球部に所属、ピッチャーでした。
私はマネージャー。
練習日は彼が車で送り迎えをしてくれていたのに、
ある日から、他のマネージャーを
送り迎えするようになりました。
彼らは同期でした。

カラオケと言えば、カラオケスナックで歌う時代。
野球部でも飲み会でカラオケに行きました。
聖子ちゃんの歌は女子に大人気で、みんな歌いたくて、
早いものがちでした。
ライバルのマネージャーに
この「ガラスの林檎たち」を先に歌われてしまい、
以来、この歌を聴くと、
そのときの悔しい気持ちが甦ります。
彼に、プレゼントにカードを添えて、
「妹以上になりたいです」と書いて渡したので
すが、彼はそれに関して何も言わないまま、時が流れ、
二人は間もなく結婚するといううわさを耳にしました。
そのころ、同じ課の女性の先輩から、
「彼のことどう思っているの?」と訊かれ、私は
「お兄ちゃんみたいな存在です」とウソを言いました。
その女性の先輩とライバルのマネージャーは
友達同士なので、私の存在を気にして
訊いているんだって思ったから、
本当のことが言えませんでした。

私は勇気を出して、彼に自分の気持ちを伝えたから、
彼からもはっきりと答がほしかった。
すぐに返事がないなら、ダメだという気持ちと、
迷っているのかもと思ったりで、
出社するのが苦しかったです。

彼が、入社初日に挨拶をした途端に、
「おまえは、ひなこやで、そう呼ぶで」と、
あだ名を付けてくれました。
奈良出身の彼でした。

顔立ちが似ているっていうのは
きっと、もっている雰囲気や空気が
そっくりだったんでしょうねー。
そのことが、
仲良くなれるきっかけでもあり、
そして、
決定的になれなかった理由でもあり。
ああ‥‥。
ちなみにこの曲はSWEET MEMORIESと
カップリングで発売されたそうです。
作詞は、松本隆さんです。

作曲は細野晴臣さんですね。

この時代って、
歌をテープでおくったり、
その人がいるところで歌ったりみたいな
まさに「恋歌」の役割を
果たしてたんだなあと思いますね。

キーが高いとか、
そういうんじゃなかったもんね、
歌をうたうことって。

大瀧詠一さんたちが関わった
「風立ちぬ」は買ったんだけど、
このへんの曲は持ってないなー。
松田聖子さんのベストは
選択がなかなか難しい。

「妹以上になりたいです」
しびれました。
このフレーズもまた「恋歌」ですね。

ところで、ながっさん、
いいこと言うねえ!
キーが高いとか、
そういうことじゃなかった!!
歌は、そういうことじゃなかったですよ。
歌えてうれしい、
歌えて切ない、
歌うことで、こころが動く。
キーが高いとかじゃ、ないですよね。

歌で先を越される、それはくやしい。
この寸前の歌詞は
「愛しているのよ かすかなつぶやき」
というんですよね。
もうなんど、かすかなつぶやき、したことか。
かすかなつぶやき、かすかなつぶやき‥‥
(泣く)。
ガラスの林檎、歌いましょう!!!

2011-05-01-SUN
最新のページへ
感想をおくる ツイートする ほぼ日ホームへ
(C) HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN