いつもくちびるに、季節の風とラブソングを。
こんにちは、恋歌くちずさみ委員会です。

あまずっぱい企画は、とっても好評!
たーくさんの、おたよりがとどいています。
みなさんの、
たいせつなたいせつな思い出の「恋歌」、
どんどん紹介していきますね。
なのでどしどし、おたより(メール)くださーい!

前を歩く彼の、
くつのかかとを見て登校してました。

(投稿者・ぎりぎり40)


『卒業写真』
 歌/荒井由美
 
1975年(昭和50年)
 アルバム
 『COBALT HOUR』
 収録曲

My恋歌ポイント

 町で見かけたとき 何も言えなかった
 卒業写真の面影が そのままだったから

この歌は、ずばり「my恋歌」です。
高校の時、校門から下駄箱までは急な上り坂でした。
ユーミンの歌では揺れる柳の木なのですが
天を突くくらいのポプラの木が並んでいました。
急な坂なので、私は前を歩く彼の
くつのかかとを見ていました。
毎日毎日、かかとを見て登校していました。

卒業して、私は地方の短大に進み
彼の動向は分からなかったのですが
ある日、駅前のスクランブル交差点を
渡ってくる彼を見つけて、びっくり!!
大学受験に失敗し、
私と同じ少し離れた町にある
予備校に通っていたのです。
本当に、心臓が止まるくらい、びっくり、
でも、声はかけられなかった。

翌年、彼は東京の大学に進学し
私は短大卒業後、地元で保育士として働きました。
その後、1度も会った事ないですねえ‥‥。

今でもこの歌を聴くと彼のくつのかかとと 
あの日のスクランブル交差点を思い出します。

わーい、私と同じです、
my恋歌、『卒業写真』。
いっしょにくちずさみましょう!

毎日かかとを見るためには
早歩きしたり、おそくしたり、
でも気付かれないようにして、って、
そんな、せいいっぱいの努力が
あったのでしょうねー。
かかと、かあ。恋は近視眼。

先輩の女性編集者のエピソードをひとつ。
「高校の時、校舎の階段をのぼる彼の、
 手すりに添えられた、手が、
 目の前にあって、
 なんてきれいな指なんだろうと思ったの。
 そのとき、恋に落ちたのよ」

これはすばらしいメールだと
一同、深く感嘆し、
『卒業写真』、二度目の登場です。
すでに出てしまった恋歌でも、
どうぞ遠慮なく、ご投稿くださいね。

ぼくはあちこちを
転校していた子どもだったので、
好きになった人をその後
「町で見かける」みたいなことが
ないのですが、それはそれで、
なくてよかったという気も、
するんですよねー。

「くつのかかと」。
絵が浮かんでくる、
すてきなメールでした。

そういえば、
恋歌くちずさみ委員会で、
「自分が恋に落ちたときの音」を
話し合ったことがありましたっけ。
ええと‥‥(がさごそ)あ、メモがあった。
書いちゃえ。

武井→「ドサーン」
スガノ→「ゴーーン」
ヤマシタ→「ぱあああああ」
ナガタ→「あーぁ‥‥」

わはははは、
これだけでもおもしろいなあ。

2011-05-13-FRI
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