いつもくちびるに、季節の風とラブソングを。
こんにちは、恋歌くちずさみ委員会です。

あまずっぱい企画は、とっても好評!
たーくさんの、おたよりがとどいています。
みなさんの、
たいせつなたいせつな思い出の「恋歌」、
どんどん紹介していきますね。
なのでどしどし、おたより(メール)くださーい!

チョコを廊下に投げて
走り去られてしまいました。
(投稿者・ぶーよん)

『微笑日記』
 歌/
 榊原郁恵
 
1980年(昭和55年)
 

My恋歌ポイント

 あなたに 夢中で 夢中で 夢中で
 はちきれそうなんです

私が小学生の時、
デビューした郁恵ちゃんの大ファンで
歌まねから振り付け、あだなまでまねていました。

その頃、大好きだった男の子に思いをぶつけるように、
縦笛で『微笑日記』を猛練習しました。

バレンタインにチョコを渡したけど‥‥
恥ずかしいとか言われて、
チョコを廊下に投げて走り去られてしまいました。

はちきれそうなほどあたためてきた恋心が、
はじけ飛んだ。
せつないけど、その前の甘酸っぱいキモチが
いまでもココロに残っていて
大好きな『微笑日記』です。

郁恵ちゃん!
ちゃん付けするの許してくださいね。
榊原郁恵さんって、
よくバラエティ出てる元気のいいおばちゃんでしょ?
なんて言わないでよみなさん。
郁恵ちゃんはですね、
ホリプロスカウトキャラバンの
第1回優勝者なんですよ。
元気はつらつボイン系アイドルですよ。
ナッキーはつむじ風ですよ。
ピーター・パンですよ。
『微笑日記』は、それまで
『アル・パシーノ+アラン・ドロン<あなた』
『いとしのロビン・フッドさま』
『めざめのカーニバル』
『夏のお嬢さん』
『Do it BANG BANG』と
超超々ヒット曲を連発、
その後しっとり系の歌を出して、
大人っぽい歌手への転身をはかった、
その流れがこの『微笑日記』なんですねー。
でも「はちきれそうなんです」はどうにも
ダブル・ミーニングといいましょうか
そういう意図を当時の中高生は感じていたんですねー。
それにしてもチョコを投げて走り去る。
ずいぶんなことですねえ。
彼もあなたのことを好きだったのか
ほんとうにコドモで照れくさかったのか
真相はわかりませんねえ‥‥

淀川長治か。(という自分ツッコミも昭和。)

この曲、すっかり忘れていたんですが、
(ぶーよん)さんの投稿で
一気に思い出しました。
郁恵ちゃん、かわいかったなー。
(もちろん現在もキュートですが!)

そして、
(ぶーよん)さんのメールも
すごくかわいい!
「縦笛で『微笑日記』を猛練習しました」
というところとか、
なんてほほえましいんでしょう!
これは初恋なのかな?
いいですねー「初恋」ということば。
タイピングするだけで心が洗われます。

郁恵ちゃん、歌にドラマに
バラエティに、大人気だったなぁ。
渡辺徹さんと金田賢一さんが
郁恵ちゃんをめぐってあれこれするドラマを
毎週たのしみに観てました。
この歌も好きでした。
うちのおじいちゃんがファンでした。

わたしも泣くに泣けない思い出、
ありますよ。
いま思えば、相手はなんたって
小学生男子‥‥ですもんね。

うーん、曲は憶えてない。
けど、榊原郁恵さんの、なんというか、
老若男女、全世代に
受け入れられてた感じは憶えてます。

思えば、あの一線の頃から、
一度も「引っ込む」ことなく
ずっとテレビの現場に居続けてるのって
すごく希有なことじゃないでしょうか。

それにしても、ここのところ、
たいへんこってりとした
恋の投稿が続いていたので
(それはそれでもちろんいいですが)
こういう、小学生時代の
からっとした投稿がなんかいいですね。

にしても、投げんなよ、チョコ。

その男の子さ、
たぶん、いまも、ずっと
「投げたこと」覚えてると思う。
そのときはなんでもなくても
年を経るごとに
せつない思い出になっていってると思う。
願わくばその痛みのぶんだけ
やさしい男になっていてほしいと思う。

あるいは‥‥ぜんぜん覚えてないか!
男子はどっちかな気がするなー。

自慢じゃないですが、
小中高を通して、
バレンタインにチョコをもらったことは
ただの一度もありません。
(おかあさんからは、ある)

それを、それを‥‥廊下に投げる‥‥。
まあ、でもその男の子はきっと、
断腸の思いだったことでしょう。
小学生男子って、
そういうことでものすごーく、
からかわれるから。

小学校の、ある年、
なぜかバレンタインが
かなりの盛り上がりを
みせたときがあって、
その日が近づくにつれて
みんながあからさまに
浮き足だっていったんだけど、
その当日、高熱を出して
学校を休んでしまった、
という記憶が、まさにいま、
ありありとよみがえったよ。

みんな、あまずっぱいですね。
私はバレンタインに
チョコで告白したことはなく、
いつもせつない呼び出し係でした。
「伊藤くん、ミヨが話あるって」
そのとき男子は一様に
バツの悪い顔をしましたが、
うっすらうれしそうになっている目の光を
私は見逃しませんでした。
しっしっしっし(悪役)。
それでは、また来週!

2011-07-01-FRI
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